工学部が望む学生像
京都大学工学部の教育の特徴は、京都大学の伝统である「自由の学风」の下で、「学问の基础を重视する」ところにあります。「自由の学风」とは、既成概念にとらわれず、物事の本质を自分の目でしっかりと见るということです。そこでは、学问に対する厳しさが要求され、それが、「学问の基础を重视する」ことにつながります。一般的には「工学部は応用を主体とする学部である」と考えられています。「基础を重视する」と言いますと、やや异质な印象を持たれるかもしれません。しかし、京都大学工学部では、「基础となる学理をしっかりと学んでおくことが、将来の幅広い応用展开や技术の発展を可能とするための必须条件である」という理念の下に、この教育方针を採っています。
このような方针の教育を受けてもらうために、次のような入学者を求めています。
- 高等学校での学习内容をよく理解して、工学部での基础学理の教育を受けるのに十分な能力を有している人。
- 既成概念にとらわれず、得られた情报や知识を自分自身の目でしっかりと确かめ、整理统合し论理的に考察することによって、物事の本质を理解しようとする人。
- 日本语?外国语を问わず、自らの意见や主张をわかりやすく発信する能力を身に着けるために必须の基础的な言语能力とコミュニケーション能力を持った人。
- 强固な责任感と高い伦理観を持ち、创造的に新しい世界を开拓しようとする意欲に満ちた人。
入学者選抜では、一般选抜および特色入试を実施し、上述の観点から多様な人材を評価?選抜しています。
一般选抜では、大学入学共通テストに加えて、数学?理科?英語?国語の学力の評価に重点を置いて、選抜しています。
特色入试では、基礎学力に加えて、特筆すべき理系の能力を併せ持った人材を選抜しています。学科の求める学生像に応じて、調査書、推薦書、顕著な活動実績の概要、学びの設計書、学びの報告書、大学入学共通テストの成績、口頭試問の中から必要項目を選択?組み合わせて、人物を評価しています。 评価方法の比重等详细については、募集要项に明记しています。
地球工学科が求める学生像
住みやすくて豊かな都市と地域、安全に暮らせる国土、资源?エネルギーを基础とした持続的文明、环境に配虑した地球社会を筑いていくために、広く社会に役立つ土木工学、资源工学、环境工学を学びたい人を求めています。社会に贡献するための科学技术を学びたい人、多様な技术を集约して问题の解决をしたい人、国际的に活跃したい人、官?民?学の広い范囲から就职先を考えたい人に最适な学科です。地球工学科での専门教育を受ける上で十分な基础学力と思考力を备えた人を求めます。
建筑学科が求める学生像
人间生活に密接に係わる建筑は、多様な技术を総合した创造的な努力によってつくりだされます。このため、自然科学だけでなく、人文科学、社会科学、さらには芸术にも深い関心をもつ学生を歓迎し、その才能を伸ばす教育を行います。建筑家、建筑技术者、研究者、建筑?都市行政の担当者、各种事业に携わるプランナーなどを目指す人を求めます。
物理工学科が求める学生像
次世代の画期的な机械システム、新材料、エネルギーシステムを开発すること、宇宙空间への活动の场を拡げていくことに强い関心を持ち、これらの课题の実现に向け、古典物理学から近代物理学に到る幅広い物理学を基础とした工学を学ぶ意欲を持つ人を求めます。物理工学科での専门教育を受ける上で十分な基础学力と思考力を备えた人を求めます。
电気电子工学科が求める学生像
自然现象や科学技术、その人间生活との関わりなどに対して広い関心と旺盛な探究心をもつとともに、电気电子工学関连の学术分野へ强い兴味を有し、専门教育を受けるのに十分な基础学力と论理的思考力を备えた创造性豊かな入学者を求めます。
情报学科が求める学生像
高度情报社会における幅広い问题を情报学の知识と数理的思考により解决することに强い関心を持つ人を求めます。数学、物理学をはじめとする理科系科目に関する十分な基础学力と论理的思考力に加えて、情报学が関係する人文?社会科学を含めた诸学问に対する兴味を持つ人を求めます。
理工化学科が求める学生像
理工化学科では、持続可能な社会をつくりだすために、地球规模课题に対して化学が求められているミッションを念头に、创造的な基础技术?先端技术の开発や学际领域の研究を推进しています。そのためには化学および化学に関连する基础学理のすばらしさを理解し、既成概念にとらわれずに物事を论理的に考え、さらに自ら问题を解决することが求められます。したがって、学习する志と意欲をもち、高等学校での学习内容をよく理解し、理工化学科での専门教育を受ける上で十分な基础学力と论理的思考力を有している人を求めます。