基本理念
新たな千年紀の開始を前にした1999年、国会で、男女共同参画社会基本法(The Basic Law for a Gender-Equal Society)が、衆参両院とも全会一致で可決成立しました。男女共同参画=ジェンダー平等(gender equality)の原理に基づいた社会形成をめざすこの基本法は、その前文において、男女共同参画社会の実現は、「21世紀我が国社会を決定する最重要課題」であると明記しています。男女が、性別にかかわらず、意思決定も含めてあらゆる分野に対等に参加?参画する機会が確保され、その結果生み出される成果を対等に分かち合い、責任を共有し合う社会の形成が、今、本格的に求められようとしているのです。
基本法では、その基本理念として
- 男女の人権の尊重
- 社会における制度または惯行の见直し
- 政策等の立案および决定への共同参画
- 家庭生活における活动と他の活动の両立
- 国际的协调
をうたっています。
この理念は、具体的にはそれぞれ、性差别的取り扱いの禁止、固定的役割分担意识など男女の性别に中立的でない制度や惯行の见直し、あらゆる分野での意思决定における男女の対等な参画の推进、男女両性の职业生活?家庭生活?地域活动のバランスの确保と男女の协力に基づく家庭运営、さらに国连を中心としたジェンダー平等の国际的取组みとの密接な连携などを意味しています。
男女共同参画=ジェンダー平等とは、社会的に构筑された性别(ジェンダー)に基づくさまざまな偏见?差别を克服し、ひとりひとりの个性と多様性を认め合える社会を目指すものです。そのためにも、生物学的な性差に対する十分な配虑とともに、差别や排除の持つ问题性に常に敏感に対応し、ジェンダーによる固定的な决めつけを理由にした不利益や差别が生じないようにするための措置が何よりも求められます。
こうした男女共同参画=ジェンダー平等の重要性という観点に立って、日本の大学のおかれた现状をみるとき、ここにも多くの问题が潜んでいることが理解できると思います。セクシュアルハラスメントやアカデミックハラスメントのような人権问题、研究や就业と家庭生活との両立の困难性、女性教员や重要なポストについている女性の割合の低さ、そして何よりも、こうした构造をささえる古い制度や惯行の存在など、解决すべき课题は山积みです。国际的にみても、男女共同参画=ジェンダー平等という点で、日本の大学のおかれた状况はきわめて问题を含んだものになっています。
本学は、その创设以来、自由の学风と批判的精神に基づく创造性あふれる学知の探求によって国际的にも広く知られてきました。そして今、时代の大きな転换点にあたって、自由な讨论と多様性に开かれた学风をより発展深化させ、创造的かつ人类の幸福に资する学问の発展を図るためにも、男女共同参画=ジェンダー平等に基づいた大学を构筑していく必要があります。以上のような観点に立って、私たちは、以下のような基本方针を确认し、京都大学における男女共同参画の一层の推进を目指したいと思います。
基本方针
- 男女共同参画の视点に立った教育?研究および就业の确立
- 教育?研究および就业と家庭生活との両立支援
- 男女共同参画に资する教育?学习?研究の充実
- 性差别への敏感な対応と迅速な解决
- 教职员?学生への启発活动の推进
- 国?地方自治体、公司や市民セクターとの连携
- 国际的な连携の促进
性の多様性に関する取り组み
- 京都大学男女共同参画推进アクションプラン
- 育児?介护等支援制度の拡充
- 男女共同参画に関する各种データ
- 女性活跃推进?次世代育成支援
- 男女共同参画推进のこれまでの歩み
- (外部リンク)
男女共同参画に関する意识启発活动や各种支援制度等についての情报を掲载しています。 - 性の多様性に関する京都大学のサポートガイド
- 91视频 Gender Diversity Support Guide(in English)
问い合わせ
人事部职员育成课ダイバーシティ推进掛
E-mail: g-e*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)