京都大学国际交流多目的ホール竣工記念披露式 挨拶 (2008年6月2日)

尾池 和夫

会場の様子 本日は京都大学国际交流多目的ホールの竣工記念披露式にご参列いただきまして、ありがとうございます。これを記念して、一言ご挨拶申し上げます。
 このホールは、武田科学振兴财団様が财団创设者の六代武田长兵卫氏の生诞100年、同氏ならびに多额出捐者であられます武田彰郎氏の逝去25年を迎え、両氏のご遗徳を顕彰する特别事业として実施されました「武田记念外国人留学生支援助成2005」により、2005年にご助成を受けて、最终执行年にあたる本年3月に完成したものであります。
 本学ではこの3年間で、多目的ホールのほかにも、初年度に国际交流会館三館(修学院本館、宇治分館、おうばく分館)におけるインターネット施設の整備や、2年目から3年目にかけて、部局における留学生支援特別チューター制度などを実施することができました。改めまして、武田科学振興財団様にお礼申し上げます。
 现在、本学には1,300名を超える(2008年5月1日现在)留学生が勉学、研究に励み、また、学内のみならず地域の方々との交流や日本文化を留学生活の中で日々体験しております。
 実り多い留学生活になるよう我々もその支援に努めているところですが、この度の助成が、インターネット環境の改善と利便性の向上、学業や生活支援体制の充実、そして国际交流事業の発展に大いに貢献するものと確信いたしております。
 多目的ホールの设备等は后ほどご见学いただきますが、このホールは、现在の留学生ラウンジ「きずな」と相互に补完を成すことを目的に整备いたしました。これまで、「きずな」では広さや设备の面で困难であった様々な交流事业等の利用に供することが可能となるでしょう。
 例えば、留学生が自国の郷土料理などを绍介しつつ相互理解と交流を行うインターナショナルクッキング、映画鑑赏、日本文化体験行事、语学発表会などの留学生交流イベントや讲演会の开催、碍鲍滨狈贰笔等の授业実施や日本语教育コンテンツによる别-濒别补谤苍颈苍驳システムの活用などが挙げられます。
 その他、本助成のご趣旨に添うべく、本学における国际化の一层の推进や留学生支援に资する様々な场面での有効利用を全学的に図っていきたいと存じます。
 京都大学の留学生の皆さんが、本学に留学したことや日本人及び各国の留学生と交流したことが、やがて世界の各地で活跃される皆さんの础とならんことを愿って、私のご挨拶といたします。
 ありがとうございました。