尾池 和夫
第4回时计台対话集会「むしに教わる森里海连环学」の开催に际して、ご挨拶申し上げます。
京都大学に「森里海连环学」という言叶が登场して以来の、この第4回にも、たくさんの方々のご理解とご协力を赐り、ありがとうございます。主催する京都大学フィールド科学教育研究センターと共催の21世纪颁翱贰プログラム「昆虫科学が拓く未来型食料环境学の创成」は、京都大学の得意とする分野の中でも、ひときわ特长を発挥している教育研究の分野です。
それに京都、京都市教育委员会の后援をいただき、また特别协賛として、株式会社村田製作所、协賛の京都?まいづる立命馆地域创造机构、府教育委员会狈笔翱法人エコロジー?カフェ、全日本空输株式会社、サイファーアソシエーツ株式会社、株式会社大伸社をはじめ、たくさんの方々のご理解とご协力をいただいたのであります。
また、基調講演「虫から見える“森里海”連環」の養老 孟司先生、来賓講話「蝶と環境」の村田泰隆様はじめ、多くの方々にご出演いただきます。皆様、本当にありがとうございます。ムラタセイサク君の特別出演もありがとうございます。
今日のテーマは「むし」です。ご出演の皆様は、全员むしの好きな方々です。私自身もむしは昔から大好きで、大学生のときには上贺茂の山の上に住んで、一晩にやってくるむしを全部捕まえて、観察するということもありました。后に、生态学の研究には全部を知らなければならないという教えを受けて、自分の経験がとても贵重に思えました。
京都大学フィールド科学教育研究センターは、初代の田中克センター长の理念の基に始まりました。日本の自然は、森、沿岸海洋、里の生态系によって构成されていて、それらは相互につながっているという考えです。生态系を别々に研究するのではなく、复合的な自然生态系と人との共存システムの解明が目的とされました。それが森里海连环学という新しい学问领域を生み出すことになりました。
宫城県のカキ养殖渔师畠山重篤さんの指导で、カキ养殖现场、気仙沼湾周辺、湾に流入する川、植林が続けられている山で、学生たちの実习が行われています。颁.奥.ニコルさんの黒姫山の麓では少人数セミナー実习があり、仁淀川では地元の方の协力で実习が行われました。
森里海连环学の创设から5年です。関係者の皆さんの努力で、この分野が全国の共同利用の教育研究施设としての机能を备え、さらに大きく発展していく时期にさしかかっているということもあり、本日の対话集会が、さまざまの分野の研究者たちによって、议论を深めるきっかけとなってくれることを祈って、また多くの方々のご参加に感谢して、私の开会の挨拶といたします。
ありがとうございました。