平成20年度京都大学教育研究支援財団助成金決定通知書交付式?成果発表会 挨拶 (2008年3月12日)

尾池 和夫

当日の様子京都大学教育研究支援财団の助成金决定通知书を交付する式典と成果の発表会の开催に际し、京都大学を代表する立场でお礼とご挨拶を申し上げます。

教育や研究活动の中で、民间からの助成をいただくということは、大学あるいは大学で教育研究に従事する者にとってまことに贵重な支援であります。日本ではとくに教育に対する公的支出が少なく、教育费は家计に重い负担を求めることになります。とりわけ学生に対する支援をしていただける财団の存在意义はきわめて大きいものであり、その一つである京都大学教育研究支援财団のご支援にあらためて深くお礼を申し上げます。

日本には約2万5千の公益法人があり、社団法人、財団法人がほぼ半数ずつと言われます。平成19年版の公益法人白書では、2006年10月1日現在の日本の「財団法人」の総数が12,321で、その中の一部が大学に助成する助成財団であるということになります。助成財団は1990年代以降、設立が減少する一方でしたが、京都大学教育研究支援財団は、創立70周年記念後援会から引き続く活動の中で、創立百周年記念事業にあたって、卒业生を中心に多大のご協力をいただき、記念事業を行うとともに、2000年に今の名称に変更して、さまざまの助成金を支給していただいているものです。

 
尾池総長日本の財団の助成が、分野別では、科学技術の振興と、人材の育成に重点を置いているのに対して、京都大学教育研究支援財団の支援は、京都大学の特長とするさまざまの分野を幅広く支援していただく仕組みを持っており、大学が実施する国際シンポジウム、教育学術研究活動、学術講演会、展示会などの文化活動、国际交流事業、学術出版の助成などにおよび、70周年記念事業の中の国际交流事業のご支援に始まって、1974年から現在までに、百周年記念事業を含めて約58億円のご支援をいただきました。

ご支援をいただいて活动する学生や教员は、世界のさまざまの地域で、さまざまの分野で活跃しています。私も、例えば昨年、インドネシア、タイ王国、ベトナム、中国、アメリカなどを访れ、また北海道研究林、东京、新潟、和歌山、広岛、松山、熊本、屋久岛、そして京都大学のキャンパスなど、多くの场所で、财団からのご支援で活动している方の话を闻きました。

今后とも京都大学の教育、研究、社会贡献の活动への、辻井昭雄会长はじめ、ご関係の方々のご理解とご支援をお愿いし、また支援を受けた研究者の方々のご活跃を祈って、私のご挨拶といたします。

ありがとうございました。

トピックス 京都大学教育研究支援財団 助成金決定通知書交付式?成果発表会が開催されました