インドネシア科学院(LIPI)との学術交流協定調印式 挨拶 (2006年3月17日)

尾池 和夫

当日の様子

 ウマール长官、本日は调印式のため、ようこそ京大にお越しいただきありがとうございます。このたびは、贵机関(尝滨笔滨)との调印の运びになり、大変光栄に存じます。

 贵机関との交流は生存圏研究所及び东南アジア研究所を中心として、30年以上の长きに渡り行なわれてきました。交流の実绩に基づき、本日大学间学术交流协定调印となりましたこと、诚に喜ばしい限りです。部局间の交流が実を结び、大学间となり、それがより一层の交流に结びつくという、协定の理想の形态であります。関係者のご尽力に感谢いたします。

 京大は现在までに69件の大学间学术交流协定を既に缔结しておりますが、その対象は全て「大学」であり、今回のように高等研究组织との缔结は始めてであります。贵机関はインドネシアにおいて、科学技术を统括する最も重要な机関と伺っております。そのような机関と交流をすることは、研究上、人材育成上で「大学」との交流とは又违うこれまでにない成果をもたらすと确信しております。

 さて、ご存知のように地球规模での森林の破壊が进んでいます。生存圏研究所が従事しております热帯森林の环境、维持に関する研究は京大のみならず、まさに人类の「生存」に関わる重要な课题です。贵机関との共同研究に期待するものです。

 次にインドネシアには东南アジア研究所连络事务所があります。30年以上连络事务所の运営に関する贵机関のサポートに対しまして、改めてお礼申し上げます。自然科学と社会科学が融合した学际的地域研究の共同研究がなしえるのは、贵机関が优秀な研究所を有しているからに他なりません。

 最后に京大を代表して、现在に至るまでの贵机関のご协力に敬意を表したいと存じます。また衷心より今后のより一层の交流を愿うものです。ありがとうございました。