白浜海の家の視察および学生部委員会研究会などに参加して (2004年12月10日?11日)

尾池 和夫 

円月岛
円月岛

 学生部委员会委员の视察などの行事に参加する机会があり、白浜にある瀬戸临海実験所キャンパスを访れた。场所は和歌山県西牟娄郡白浜町である。吉田キャンパスからバスで途中の休憩も入れて3时间半ほどで着いた。このキャンパスへは、陆路では闯搁纪伊本线、阪和自动车道?海南汤浅御坊道があり、空路では近くには白浜空港があって、东京、福冈、広岛からのアクセスも便利な场所である。

 京都大学の课外活动施设に「白浜海の家」と「白马山の家」がある。そのうちの白浜海の家を今回は视察し、これらの课外活动施设の今后の运営を考えようという企画であった。

 プライベートビーチと円月岬?
プライベートビーチと円月岬?

 バス停「臨海」から岬の方へ向かうと、まず円月岛が目につき、岬の小山の頂上にある「南方熊楠記念館」の建物が見える。京都大学フィールド科学教育研究センターの水族馆をすぎて、右に入ると白浜海の家である。それはもうかなり古くなった木造平屋で、初めてのときには入るのを多少ためらう人もあるかもしれないが、すぐに管理人さんの明るい声に迎えられ、さらに海の家の裏へまわって、目の前に展開するプライベートビーチの素晴らしさに声を上げる。この日も全員が歓声を上げていた。梯子をかけて砂浜に下りて、皆しばらく景色を楽しんでいた。とくに岬から張り出した崖は、円月岛に張り合って「円月岬」と名付けたいような景観を保っていて、大切にしたい景色である。ここで夕日を見た人はその感激を忘れないというが、残念ながらわたしにはまだその機会がない。

水族馆
水族馆

 その后、学校法人大阪工业大学摂南大学のセミナーハウス「白浜海の家」を见学した。そこでは、大学本部のキャンパスから、事务职员が夏休み期间などに派遣されて宿泊者たちの世话をするという、たいへん合理的な运営が行われていることを学んだ。宿に落ち着いて、白马山の家の现状の报告を闻き、今后の运営方针の议论をした。

 次の日には、瀬戸臨海実験所の会議室で、学生部委員会があり、その後、実験所附属の水族馆を見学した。この水族馆は市民に有料で公開されており、たいへん人気がある施設である。実際に研究している現場を公開しているから、長期間飼育しながら観察してデータを採っているのを見ることができる。また学術的に説明がなされているので、一生懸命に学習していく人も多い。

 法人化して第1期计画にも学生支援の目标に向けて重要な项目があげてあり、课外活动施设を充実していくことも大切な仕事である。施设整备のための経费が十分に国から支出されない状况が続いている中で、大学としてそれをどのように进めて行くかが、国立大学に共通する大きな课题の一つである。

 この行事に一泊二日で参加して、わたしが学生部委员会委员の方々、学生部职员の方々と话し合ったのは、第一に授业料値上げの动きがあることであり、それを防ぐ方策に知恵を出し合っていただくことであった。また、悬案である学生支援の予算を确保する方策、海の家や山の家の改筑计画などを含めて、学生たちが少しでも快适な学园生活を送ることができるよう、学生部の活动を进めることへの愿いであった。

 また、今后の重要な课题として、21世纪前半に起こる南海地震にともなう津波から、白浜のキャンパスを守るための対策を実施していかなければならないと思いつつ、あらためて冬の海を眺めながら帰途についた。

白浜海の家1
白浜海の家1
白浜海の家2
白浜海の家2