尾池 和夫

一日の最低気温が摂氏8度を下回るようになると、カエデの红叶が始まります。来週顷から京都には秋の行楽の客が、世界の各地から集まってきます。京都市の人口は、约150万人、観光客は毎日10数万人です。とりわけ多い银阁寺が左京区にはあります。
本日は秋の火灾予防週间の中での训练です。この火灾予防运动は昭和2年、1927年の北丹后地震の経験から生まれました。京都市は、みなさんの日顷の活跃で火事が少ないのですが、京都市は中越地方に次ぐ地震活动度の高い地域であり、左京区にも洪水をもたらす河川があり、広大な山林地域があります。また左京区には世界から若者が集まる大学があり、重要な文化财がたくさんあります。

中越地震による震灾で亡くなった方を见ると、高齢者と子どもが多いのがわかります。左京区の人口は17万人ですが、14歳以下が约1万9千人、65歳以上が3万1千人です。3分の1が灾害弱者です。
このような地域にあって、市民や旅行者が安心して红叶を楽しみ、豊かな日々の安全な生活の场を确保することができるように、みなさんの日顷の仕事がその役割を果たしています。消防署の仕事は、灾害軽减のための市民への広报に始まり、灾害の予防であり、万一の际の消火、救出、救急であります。それによってさまざまな灾害や病気やけがから人々の命や财产が守られています。

さらに大事なことは、地域住民のボランティアとの协力です。専门家であるみなさんと、市民が协力して、人々の安全を守る仕事が进みます。本日はホリデーインの自卫消防団の方々とのみごとな连携で训练を行っていただきました。また、日本の消防の仕组みには、消防団という世界のボランティアの模范ともいうべき仕组みがあります。このような、さまざまなことを思い起こしつつ训练を拝见しました。なお一层のご努力を続けていただくようお愿いして、私の今日の讲评といたします。
ありがとうございました。