国立七大学体育大会壮行会 (2004年6月22日)

尾池 和夫

挨拶をする尾池総長

 文字通り台风一过、晴天のもと、ダークブルーの旗のもとに、第43回国立七大学体育大会に向けて、本日京都大学ティームの壮行会を开催するにあたり、ひとことご挨拶申し上げます。

 この大会は、1962年に第1回が开催され、学生が主体となって行われる伝统ある国立七大学のスポーツの祭典であります。それに参加し、心と体を锻えることに意义があると同时に、参加する以上はぜひとも优胜することを目指して顶きたいと思います。

 今年の开催地は北海道大学であり、この七大戦では、いつも主管校が强いという倾向がありますが、京都大学ティームは、「主管破り」という実绩を持っています。また3连覇という実绩も持っています。ぜひその実力を遗憾なく発挥して、今年も秋には优胜を祝って集うことができるよう奋闘を期待しております。

学生一同

 ここで、私の苦言を付け加えておきます。それはこの大会の名称であります。伝统ある国立七大学体育大会という名の最初の「国立」という部分を、国立でなくなったという间违った理由をもとに変更するという考えには、いかに学生の自主的运営と言っても、私は断じて賛同することができません。京都大学は法人化しても、その根拠が国立大学法人法によっている通り「国立大学」であります。一部の政治家が国立大学の民営化を口にすることがありますが、そのようなことが皆さんの授业料を上げることにつながっては大変です。高等教育は国の未来のために国が责任を持って行うべきことであります。ぜひ「国立」という文字のある大会の名を大事にして顶きたいと思います。単に大会がスポーツのお祭りであるだけでなく、伝统ある大会の意义を守り、このような社会の背景を考える场でもあるということも、京都大学の皆さんは他大学の学生の皆さんに呼びかけてきてほしいと思います。

 选手の皆さん、応援の皆さんのご健闘を祈っております。
 ありがとうございました。