京大の「実は!」痴辞濒.24 「京都大学の远隔地施设の知られざる実は!」

京都大学には、北は北海道から、南は屋久岛まで、日本全国各地にたくさんの教育研究施设があることをご存知ですか?

これらの远隔地施设は、京大の多彩でユニークな教育研究活动の拠点として重要な役割を果たすとともに、施设独自のさまざまなイベントなどを通じて、それぞれの地域社会における「京都大学の窓」として亲しまれています。

普段は広报室で働く広报叠もなかなか访れる机会のない、たくさんの「京都大学の窓」。

きっときっと、施設独自の知られざる「実は!」なネタがあるにちがいない???。いや、あるはず! これはいっちょ聞き込み調査だ!

???ということで今回は、実はあまり知られていない、远隔地施设の「実は!」なオモシロネタを集めてみましたよ!

远隔地施设の知られざる「実は!」を、ダイジェストに绍介します!

「実は!①」 地球熱学研究施設

地球热学研究施设には、実は???

「施设の地下に、ホンモノの温泉が涌いている!」

筑90年以上となるレンガ造りの建物が特徴的な地球热学研究施设。この建物、実は、国の登録有形文化财に指定されており、夜间ライトアップされるととってもキレイ。地域のシンボルとして、市民の方に亲しまれています。

それも「実は!」の一つですが、さらに知られざる「実は!」があったんです。それは???「地下に、ホンモノの温泉がある!」ということ。

その真相に迫るべく、先日、広报叠が実际に潜入レポートしてきました!

馆内を案内してくださった同施设の竹村恵二教授について地下通路を进んでいくと???、突き当たりに「浴室」の文字。
おもむろにのれんを出してきた竹村先生。それをさげると???こ、これはまさに温泉ではないですか! 完璧な演出に広報Bも脱帽です。
中に入ると、そこには本当にホンモノの温泉がありました! お湯を触ると、ちょうどいい温度で気持ちい~い!
それもそのはず。施设の窓を开けると、あたり一面、いたるところから别府温泉の汤烟が立ち上がる立地ですもんね???。

こちらの浴室は、远方から来る研究者や学生たちが泊まりがけで研究するために完备された宿泊设备の一つ。立地柄、それが温泉になっているというご当地ならではの嬉しい「実は」ですね。
足汤ならぬ、ささやかな手汤を楽しんだ広报叠、今度は全身つかりたい???。そう思いながら施设を后にしたのでした。

※学内関係者以外の利用はできません。ご了承いただきますようお愿いします。

のれんの演出に温泉ムードも高まります。

こりゃイイ湯! 手湯だけでガマンの広報B(悲)

あたり一面别府の汤烟が立ち上がる立地です。

理学研究科附属地球热学研究施设

「理学研究科附属地球热学研究施设」(大分県別府市野口原)は、

1924年に地球物理学研究所として研究を开始し、1997年には阿苏にある火山研究施设と统合して、地球热学研究施设となりました。2014年で创立90周年を迎えました。
本施设では、地球上の最大规模の火山?地热温泉活动域の一つである九州中部地域を巨大な実験装置とみなして、野外観测?调査や物质科学的?理论的解析を行い、热现象の総合的解析を推进しています。
また、创建当时の建物は国の登録有形文化财に指定されています。年に数回ライトアップイベントもあり、大正时代のレンガ造りの建物が暗がりに美しく浮かび上がります(写真下がライトアップ时の様子)。

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「実は!②」 火山研究センター

火山研究センターには、実は???

「映画『日本沉没』のロケに使われた建物がある!」

公共交通机関では辿り着けないほどの奥地にかまえる火山研究センター。
実は、同センター附属本堂観测点の建物は、2006年公开の映画「日本沉没」(リメイク版)のロケ地に使われたことがあるんです!
(「日本沉没」は、1973年に刊行された小松左京による厂贵小説を原作とした映画。2006年には草彅刚さん主演でリメイクされ映画公开されました。)

その映画のワンシーンが左の写真。右の写真と比较してもらえれば一目瞭然、同じ建物が写っていますね~。この建物が同センターの観测所なのです。
「辺鄙なところにポツンと质素な建物があるのがそれらしくてよい」との理由で使用されたんだとか???。(若干、自虐的ですね?笑)
映画内では、大学の富士山観测所として登场し、背景には富士山が喷気を雄々しくあげているシーンとなっているようですが、実际の原风景は手前にミヤマキリシマが群生し、背景には阿苏五岳の一つ杵岛岳を眺めることが出来る景観です。
観测所の中は、映画では纸や観测机器が散乱し烦雑とした、いわゆる「研究室っぽい」様子でしたが、実际の観测室の中はテレメータ装置があるだけで无机质な感じとなっているそう。昔は职员が交代で宿直を行っていたため、その名残が见られます。

「监督からは、あまり立派でない风情がとてもいいので使用したいとの申し出でした。映画では、世捨て人のような大学教授が一人でカップめんをすすりながら観测を継続していました。最先端の设备を持つ国立机関とは対照的に、大学の研究者はどこか変人で、恵まれない环境で顽张っているものだ!という社会からの期待を感じた次第です」とは、地球热学研究施设长の键山恒臣教授谈です。

画像は东宝映画公式ページより

现在でも火口周辺の地震?地殻変动データが集约され、観测を行っています。

理学研究科附属地球热学研究施设 火山研究センター

「理学研究科附属地球热学研究施设火山研究センター」(熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽)は、
日本初の大学附属火山研究施设であり、また、现存するもっとも古い火山研究施设です。
火山地域における地球物理学的手法を用いた観测を通じ、火山喷火メカニズムや火山活动にともなう诸现象の解明といった火山に関する研究?教育を行っています。
80余年にわたり阿苏の地にあって、観测体制の拡充?设备の近代化を进め、阿苏火山をはじめ九州の多くの火山に観测施设を设置し、火山の研究に取り组んでいます。

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「実は!③」 京都大学白浜水族馆(瀬戸臨海実験所)

京都大学白浜水族馆には、実は???

「世界で唯一、不老不死のベニクラゲのポリプがいる!(おまけにベニクラゲマンも生息する)」

京都大学白浜水族馆は、一般のエンターテインメント性に富む水族館とは若干趣が異なりますが???しかし! あまり知られていないけれど、地味だけれど、実は学問上とっても貴重な生き物たちがたくさん展示されています。

そんな贵重な生き物の一つが、「ベニクラゲ」。
多细胞动物は子孙を残した后、老化して死にますが、ベニクラゲは子孙を残すとともに自身も若返る、不老不死のクラゲなんです!
クラゲの多くは、浮游生活で有性生殖を行うクラゲ世代と、固着生活で无性生殖を行うポリプ世代(成熟前の若い世代)を交互に繰り返す生活史を持っています。両世代は、クラゲが放出する卵と精子から生まれる幼生がポリプになり、ポリプが成熟するとクラゲを放出することでつながっています。通常クラゲは卵と精子を放出すると死んでしまうのですが、ベニクラゲでは、クラゲからポリプに戻る若返り现象が観察されているのです。

そのベニクラゲのポリプが、なんと同水族馆に世界で唯一、饲育展示されています。

しかも、おとなのクラゲから若いポリプへの逆転は、久保田信 フィールド科学教育研究センター准教授が2014年7月現在で連続12回成功し、世界記録更新中!
そしてさらに! ベニクラゲへのアツイ思いを自作の歌で発信するベニクラゲマンが生息するのも???、世界で唯一ここだけです。

ベニクラゲマン、じゃなくてベニクラゲ研究をしている久保田先生については、 もチェック。

ベニクラゲのポリプ。大きさは约1尘尘

不老不死のベニクラゲ(成体)

不老不死を梦见るベニクラゲマン(左)と自作颁顿(広报驰もお気に入り!)

京都大学白浜水族馆

「フィールド科学教育研究センター 瀬戸臨海実験所」(和歌山県西牟婁郡白浜町)は、

京都大学白浜水族馆を併設しており、開設80周年を超える同水族館は、国立大学法人の中で唯一、博物館法に基づく博物館相当施設として指定を受けています。2014年7月にはリニューアルオープンしました。
展示している海洋生物は白浜周辺に生息する生き物にこだわり、常时约500种の生き物を间近でじっくり観察することができます。特徴は无脊椎动物に力を入れていることで、展示生物の半数以上が无脊椎动物という、日本では珍しい水族馆です。その他、体长1尘のロウニンアジ、体重10办驳を超えるニセゴイシウツボなど鱼类の展示も充実しています。また、実験所で行われている研究の一部を绍介したり、饲育の难しい动物を标本で展示したりするスペースも设けています。

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「実は!④」 舞鹤水产実験所

舞鹤水产実験所は、実は???

「あの幻の深海鱼「リュウグウノツカイ」の标本数が世界一!」

舞鹤水产実験所にある水产生物标本馆は、博物馆相当施设の指定を受けており、鱼类の标本コレクションはなんと30万点以上(日本で二番目の规模)!
日本近海に分布する鱼类4,000种あまりのうち、3,000种の标本を所蔵しています。

その规模だけでも「実は!」ですが、さらにスゴイ「実は!」がここにはあるんです。
それは???、ここ最近の深海ブームで一跃名の知れた、珍しい「リュウグウノツカイ」の标本数が世界一ということ!

幻の深海鱼「リュウグウノツカイ」。同実験所の标本の中で、最大サイズはなんと4.2尘!

ではなぜ、そんな稀少な生き物が同実験所にたくさん集まったのでしょう????

日本海侧では冬の季节风が强い时期(冬~早春)にかけて、リュウグウノツカイが定置网などに纷れ込みます。何年かに1度、リュウグウノツカイがたくさん获れることがあり、ちょうど去年の12月から今年の1月にかけてがそのような时期だったそう。太平洋侧では不定期にしか获れないし、数も少ないのに、なぜか日本海侧ではそのような时期があるんだとか。

また、舞鹤水产実験所の実习调査船の船长は、実は元渔师と言うこともあり、渔师さんのつてでリュウグウノツカイが定置网に入ったときには必ず连络をもらい、标本を寄赠してもらうことができているんだそうです。また、地元の研究机関(水产试験场や水族馆)も积极的に协力してくれ、それらのおかげでたくさんのリュウグウノツカイの标本が同実験所に保管されています。さまざまな支援があって、この「世界一の标本数」が実现できているんですね。

世界規模でリュウグウノツカイの研究を進めているタイソン?ロバーツ スミソニアン熱帯研究所博士によると、一つの機関でこれほど多くのリュウグウノツカイ標本を保管しているところはないそうです。ちなみに同博士は、今年の6月に約1ヶ月、舞鶴に滞在してリュウグウノツカイの研究をしていました。その道の世界的権威も訪れる同実験所の実は!でした。

标本馆には、3,000种を超える标本がずらり

中には、日本の鱼で一番名前が长い「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」といった珍しい标本もあります。

二重染色标本(筋肉を透明化し、软骨を青、硬骨を赤で染める手法)で透明化した鱼类たちも

舞鹤水产実験所

「フィールド科学教育研究センター 舞鹤水产実験所」(京都府舞鶴市字長浜無番地)は、
フィールド科学教育研究センターの海域ステーションの一つです。
调査船を駆使した海の生态系に関するフィールド调査、30万点を越す鱼类标本と最新の遗伝学的手法に基づく鱼类系统学的研究、また、海の生き物を饲育しての生理学?行动学的な実験等に、スタッフ?学生ともども日々取り组んでいます。(※建物写真は标本馆)

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「実は!⑤」 流域圏総合環境質研究センター

流域圏総合环境质研究センターには、実は???

「センター内に一つだけ、琵琶湖の水が出てくる蛇口がある!」

目の前に琵琶湖が広がる流域圏総合环境质研究センター。なんと、センター内のある一つの蛇口をひねると???新鲜(!?)な琵琶湖の水が出るんです!

琵琶湖岸のなぎさ公园内に设置されているポンプ室にてポンプを翱狈にすると、「琵琶湖」から「瀬田川」に流れ込む少し手前の湖底から琵琶湖水が取り込まれ、ポンプ室→なぎさ公园→大津市水再生センター建屋の地下を通り、敷地内の贮留槽に入ります。この距离约300尘。そして琵琶湖水実験室内のある蛇口をひねると???この贮留槽の琵琶湖水が出る!という仕组みです。写真の通り琵琶湖水は水道水と大差なくクリア。

「このように琵琶湖水がきれいになってきたのは、滋贺県、住民のみなさん、そして私たちのような研究者が琵琶湖を守る努力をしてきた结果です」と言う、同センター研究员。
さらなる琵琶湖の水环境向上のため日々研究をしている研究员にとって、このシステムは非常にありがたいシステムであり、流域圏総合环境质研究センターにとって重要、かつ自慢のシステムだそうです。地域と密着した同センターならではの「実は!」ですね。
そうそう、ちなみに他の蛇口からは「大津市の浄水施设で処理された」琵琶湖の水が出るんですって。

琵琶湖水は水道水と大差なくクリア

蛇口から新鲜な琵琶湖水が!

ポンプ室のパイプと琵琶湖

工学研究科附属流域圏総合环境质研究センター

「工学研究科附属流域圏総合环境质研究センター」(滋賀県大津市由美浜)は、

健康で文化的、かつ福祉に富んだ环境质を求める社会のニーズに応えるべく、これまで积み上げてきた汚染源の制御?评価?缓和に関する世界レベルの成果を生かして、琵琶湖流域を主たる対象に、予见、総合的な新しい流域管理手法の研究と、未来の环境问题を解决できる人材の育成を行っています。

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「実は!⑥」 花山天文台

花山天文台には、実は…

「100歳を超える、国内现役最古の研究用望远镜がある!」

花山天文台は、日本で二番目に古い歴史のある天文台です。
では、天文台のキモとも言える望远镜で一番古いものって、どれくらいなんだろう????

その答えは、なんと100歳を超えるご长寿望远镜「18肠尘ザートリウス望远镜」。

この望远镜は、天文台が所有する现役の望远镜の中で最も古い望远镜です。1910年のハレー彗星接近の际に、ザートリウス社(ドイツ、ゲッチンゲン)より本学が购入し、その后、1986年同彗星の回帰时にも観测に使われました。现在、この大昔の望远镜には太阳を観测するためにリオフィルターと颁颁顿カメラが取り付けられており、太阳望远镜として今もすばらしい研究成果を挙げています。现役で稼动している望远镜としては、京大が所有する中で、最长の寿命を夸る望远镜なんです。

2004年におきた太陽フレアの観測結果は、天文学のトップジャーナルの一つ「The Astrophysical Journal Letter」誌に掲載されるなど、今でも大活躍。
100歳を超えた望远镜が、今も最先端の成果を生み続けていることは惊くべきことですよね!

そして、さらなる「実は!」を磯部洋明特派員(学際融合教育研究推進センター 宇宙総合学研究ユニット特定准教授)から入手。
天文台に併设されている歴史馆は、1929年天文台创设の际に建てられ、本馆、别馆と共に设立当初から存在する贵重な建物。
実は、歌手の故河岛英五さんが1977年にリリースしたレコード「信望」のジャケット写真に使われているんです。
???ということで、写真は「ぼくも同じアングルで撮ってみました」と、自ら体を张った磯部特派员からの「実は!」でした。

ご长寿望远镜「18肠尘ザートリウス望远镜」

同望远镜が観测した太阳フレアのファイル

河岛英五になりきってみた磯部先生???

花山天文台

「理学研究科附属花山天文台」(京都市山科区北花山大峰町)は、

昭和4年に设立された、东京天文台(现在の国立天文台)に続いて日本で二番目に古い天文台です。设立以来80年以上の歴史を持ち、45肠尘屈折望远镜、18肠尘ザートリウス望远镜、70肠尘シーロスタット望远镜を用いて、以前は惑星大気、近年は太阳や恒星の研究を中心に、最先端の天文学研究が行われています。
また、歴史的価値の高い天文机器を保管展示しています。2014年には京都市の「京都を彩る建物や庭园」にも认定されました。
最近では、天文学だけではなく、 も始めています。

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「実は!⑦」 飞騨天文台

飞騨天文台には、実は…

「天体望远镜に使われている镜をピカピカにするためのスゴイ装置がある!」

镜は天体望远镜の要ともいえるもっとも大切な部分。
これが常にキレイでないと、世界的な大発见につながるような観测はできません。ではどうやってメンテナンスしているのでしょう????

実は、飞騨天文台には天体望远镜に使われている镜をメンテナンスするための「蒸着装置」があるんです。蒸着とは、金属や酸化物などを蒸発させて、素材の表面に付着させる表面処理あるいは薄膜を形成する方法の一种。曇った镜のアルミメッキを落とし、新しいアルミメッキを施して、ピカピカの镜にする装置です。花山天文台の镜も、远路はるばる飞騨天文台まで持ち込んで蒸着作业をしているんです!

蒸着前の镜

蒸着后。美しさは一目瞭然!

では、その重要な「蒸着作业」って、どんなふうに进められるんでしょうか????
今回は特别に、蒸着のプロ、木村刚一特派员(飞騨天文台技术専门职员)が、その作业の全容をレポートしてくれましたよ!

【蒸着作业工程をご绍介!

①蒸着作業は、観測装置から鏡面を取り外すところからスタート。天文台で使用している鏡は繊細な材質ゆえ、取り扱いには細心の注意を払う必要があります。②取り外された鏡は、専用の収納箱に納められ、飞騨天文台まで職員の手により運搬されます。③到着後は、表面の古いアルミ膜を剥離する作業へ。鏡の表面は細かな砂埃等で汚れているため、丁寧に水洗いをして汚れを落とした後に化学薬品を使ってアルミ蒸着膜を剝がし、アルコール?エーテル?アセトンを混合した溶液で拭きあげます。この工程をおろそかにすると、蒸着されたアルミ膜が浮き上がるなど蒸着不良が発生してしまい、作業のやり直しにつながることも。慎重な作業が必要! ④こちらが蒸着装置です!⑤鏡を蒸着装置に取り付け、蒸着作業の準備に取りかかります。

⑥蒸着装置にあらかじめアルミを浸漬したタングステンフィラメントを取り付けます。⑦タンクを封止し、内部の空気を真空ポンプで排気して真空にします。これにかかる時間だけでもおよそ3~4時間。タンク内の真空度が規定値に達したら、イオンボンバードと呼ばれる鏡表面の清浄作業へ。タンク内にわずかな空気を入れ、内部の電極に高電圧をかけ、これにより気体分子を叩きつけ表面を清浄します。この時タンク内は、時間の経過とともにきれいな紫色から桃色に光り輝きます。⑧いよいよ蒸着作業へ。ここまでで既に洗浄作業から4時間以上が経過、緊張の一瞬。タンク内の電極に取り付けられたフィラメントに電流を流します。電流を流す時間は長くても10秒程度と本当にあっという間です。⑨蒸着作業が完了したらタンク内の真空を破ります。蒸着したての鏡は本当にキレイ! ⑩作業はこれで完了。蒸着後の鏡は収納箱へ納められ、再び観測装置に取り付ける作業、光軸調整(規定の位置に鏡の位置を調整する作業)を経て、またもとどおり天文台で活躍するのです。

???いやはや、一言で蒸着といっても、これは実に大変な作業! しかもかなりの体力仕事だそうです。このように大変な苦労のもとでメンテナンスされている鏡。天文台にお越しの際は、どうか鏡には手を触れず、その背景にも思いを馳せてみてくださいね。

これらの作业は、専门技术が必要となるため、天文台に所属する技术职员さんたちを中心に行われています。
京大のさまざまな施设の研究教育が、こういったスゴ腕の技术职员の方々に支えられているということも、大切な「京大の実は!」なんです。

蒸着作业は一般には非公开で、作业は2年に1度。一般公开时に、装置を见ることが出来ることもあります。
▼蒸着作业(镜の保守作业)について、详しくはこちらもチェック

飞騨天文台

「理学研究科附属飞騨天文台」(岐阜県高山市上宝町蔵柱)は、

岐阜県飞騨地方に1968年に设立された天文台で、当初は口径60肠尘の反射望远镜と65肠尘の屈折望远镜を用いた太阳系内惑星の研究を主目的としていましたが、1979年以降、ドームレス太阳望远镜、フレア监视望远镜、太阳磁场活动望远镜という3种の太阳観测装置が建设され、现在は太阳活动を主たるテーマとして観测研究を行なっています。

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<番外編> 広報室の「実は!」

ここでちょっと番外编。広报叠の「実は!」ネタ収集に必须のアイテムをご绍介します!

「カメラ&腕章」

ネタがあれば、いつでもどこでもすぐに出动できるよう、カメラは常にスタンバイ。カメラの性能に撮る人の技术が追いついていないという噂も???。さらに、怪しいカメラ小僧と间违われぬよう、撮影时にはどこへ行くにも腕章は必携。

「京都大学记者クラブ」

京大には、実は「记者クラブ」があり、クラブ加盟社の新闻记者が常驻しています。ここで、最新の研究成果や大学の动きなどのプレスリリースが行われるんです。情报をいち早く入手して、「実は!」のネタにつなげることもしばしば。

「新闻切り抜きストック」

広报室では、毎日、新闻各纸の京大関连记事を彻底的に切り取ってストックしています。大型连休、年末年始明けは地狱!
切り取った记事は毎日チェック。そこから、ネタを収集することもあるんですよ。

远隔地施设情报はこちらでも!

京都大学ライブカメラ

京都大学ライブカメラでは、京都大学国内各拠点に设置したカメラにより、リアルタイムのライブ映像を见ることができます。白浜水族馆の元気な鱼たちの様子や、桜岛の火山の様子などなど、各施设の「今」をチェック!

京大ウィークス

「京大ウィークス」は、全国にある京大の远隔地施设をより知っていただくべく、北海道の研究林や桜岛の火山観测所など毎年さまざまな施设で、施设见学会や讲演会、体験実験、自然観察会など、皆さんの知的好奇心を刺激する魅力いっぱいのイベントを実施する企画です。
「京大ウィークス2015」の実施内容については、来年8月顷ホームページにて公开予定です。みなさん、お楽しみに!

  • 京大ウィークス2014

「远隔地施设の実は!」、いかがでしたか?

京大には今回ご绍介した以外にも、地域ごとにたくさんの施设があり、それぞれの施设が独自で魅力的な窓を开けています。
そして、その窓を常に开いてくれている、支えてくれている人たちがいるからこそ、世界中の人たちが京大を身近に感じてくれるんですね。

みなさんの近くにも、京大の窓はありますか? もしありましたら、一度ぜひ足を運んでみてください。

まだまだ未开拓の「実は!」を発见できるかもしれませんよ。

閲覧にあたってのご注意

閲覧环境によっては、画像や文字が崩れる可能性もあります。その场合は、お手数ですが閲覧环境を変えてご覧いただきますようお愿いいたします。