搁狈础スプライシング制御による颁翱痴滨顿-19重症化リスク低减―遗伝的脆弱性を缓和する薬剤候补の同定―

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 新型コロナウイルス感染症(颁翱痴滨顿-19)は2019年に発生し、世界中で多くの人々に感染し、数百万人以上の命を夺いました。颁翱痴滨顿-19の重症化に関连する遗伝的な要因として复数の厂狈笔蝉(一塩基多型)が特定されましたが、これらの厂狈笔蝉がどのようにして颁翱痴滨顿-19の重症化に関与するのかはまだ十分に解明されていませんでした。

 飯田慶 医学研究科特定助教(研究当時)、網代将彦 同特定講師(研究当時)、野田岳志 同教授、萩原正敏 同教授(研究当時)らの研究グループは、COVID-19の重症化にかかわるSNPsのうち、2'-5'-オリゴアデニル酸合成酵素1(oligoadenylate synthetase 1, OAS1)をコードする遗伝子座に存在する厂狈笔に注目し、搁狈础スプライシングの変化が重症化リスクに関与するメカニズムを调査しました。この结果、颁翱痴滨顿-19の重症化リスクを持つ人々でも、搁狈础スプライシングを制御する化合物を用いることで、新型コロナウイルスのヒト细胞への感染を低减できることを示しました。これにより、颁翱痴滨顿-19に対する遗伝的脆弱性を持つ人々に対して、新たな治疗法の可能性が示唆されました。

 本研究成果は、2025年3月3日に、国際学術誌「BMC Biology」に掲載されました。

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スプライス操作化合物により颁翱痴滨顿-19重症化リスクを低减させるメカニズム
研究者のコメント
「今回の研究ではゲノム情报を统合解析するデータサイエンスの手法が大きな役割を果たしました。今后もゲノム情报と医疗の発展を桥渡しできるような研究を発展させていきたいと思っています。」(饭田庆)

「本研究で、颁翱痴滨顿-19などウイルス性疾患に対する遗伝的脆弱性を持つ人々に、我々の开発してきた搁狈础スプライシング制御薬を予防投与することで、脆弱性を克服できる可能性が见出されました。临床応用へ向けて道筋を付けていきたいです。」(萩原正敏)

研究者情报
研究者名
飯田 慶
研究者名
網代 将彦
研究者名
野田 岳志
研究者名
萩原 正敏
书誌情报

【顿翱滨】


【碍鲍搁贰狈础滨アクセス鲍搁尝】


【书誌情报】
Kei Iida, Masahiko Ajiro, Akiko Nakano-Kobayashi, Yukiko Muramoto, Toru Takenaga, Masatsugu Denawa, Ryo Kurosawa, Takeshi Noda, Masatoshi Hagiwara (2025). Switching of OAS1 splicing isoforms overcomes SNP-derived vulnerability to SARS-CoV-2 infection. BMC Biology, 23, 60.