邉見由美 フィールド科学教育研究センター助教と駒井智幸 千葉県立中央博物館地域連携課長との共同研究グループは、若狭湾と相模湾の海底から未記載の甲殻類を発見し、ムラサキエビ属の新種「アカムラサキエビAthanas acudactylus」として记载しました。本种は、第3?第5胸脚の指节が特に细长いことから、ラテン语で「针」を意味する「补肠耻蝉」と「指」を意味する「诲补肠迟测濒耻蝉」を组み合わせてAthanas acudactylusと命名しました。なお、和名はムラサキエビ属のなかでも、その生时の色彩がひときわ鲜やかな赤色を呈することに由来しています。さらに、2023年に新种として雌1个体をもとに记载されたワカサムラサキエビAthanas exilisの雄个体を発见し、その详细な特徴を记载しました。雄のワカサムラサキエビは、雌とは异なる大きな叶状の钳脚を持つことが判明し、着しい性的二形の存在が明らかになりました。
本研究成果は、2025年2月3日に、国际学术誌「窜辞辞迟补虫补」にオンライン掲载されました。

「ムラサキエビ属ですが、干潟や磯にも生息します。小さくて见逃しやすいのですが、まだまだ新しい発见がありそうです。」(驹井智幸)
「ワカサムラサキエビの雄の大きなハサミはどのように使われるのか、アカムラサキエビの雄はどのような形态をしているのか、今后も若狭湾のエビ类を注视していきたいと思います。」(邉见由美)
【顿翱滨】
【书誌情报】
Tomoyuki Komai, Yumi Henmi (2025). A new species of the alpheid shrimp genus Athanas Leach, 1814 (Decapoda: Caridea) from Japan, and additional record of Athanas exilis Komai & Henmi, 2023, clarifying male characteristics. Zootaxa, 5583, 2, 353-370.