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ターゲット
公开日
松本徹 白眉センター/理学研究科特定助教らは、日本の探査機「はやぶさ2」が回収した小惑星リュウグウの砂つぶから、微小な塩の結晶を発見しました。これらはリュウグウの母体となる天体を満たした塩水が蒸発や凍結によって失われた時に析出した鉱物です。同じく塩類が見つかっているエンセラダスなどの海洋天体とリュウグウの水の環境とを比較する研究につながります。
本研究成果は、2024年11月18日に、国際学術誌「Nature Astronomy」にオンライン掲載されました。

研究者のコメント
「见つかった塩鉱物は电子线にとても弱く、电子顕微镜での観察中に时间をかけると消えてなくなってしまいます。分析はリュウグウの鉱物の中でも特に困难を伴いました。根気强く観察条件を整えて鉱物种を决めたことで、太阳系の水の进化に関わる意义のある研究ができました。地球に飞来する陨石を调べても、水に溶けやすい塩鉱物は地球上での风化ですぐに変化してしまいます。今回の発见は、はやぶさ2が小惑星リュウグウから直接サンプルを持ち帰ったことで初めて可能となりました。」(松本彻)详しい研究内容について
研究者情报
研究者名
松本 徹
书誌情报
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【书誌情报】
Toru Matsumoto, Takaaki Noguchi, Akira Miyake, Yohei Igami, Megumi Matsumoto, Toru Yada, Masayuki Uesugi, Masahiro Yasutake, Kentaro Uesugi, Akihisa Takeuchi, Hayato Yuzawa, Takuji Ohigashi, Tohru Araki (2024). Sodium carbonates on Ryugu as evidence of highly saline water in the outer Solar System. Nature Astronomy, 8, 12, 1536–1543.
メディア掲载情报
読売新聞(11月22日 31面)、京都新聞(11月26日夕刊 7面)、毎日新聞(11月27日 20面、12月21日 22面)に掲載されました。