炭素细线を用い贵金属を超える高性能シリコンプロセス触媒を开発―グラフェンナノリボンを微细加工技术に応用へ―

ターゲット
公开日

 近年、高アスペクト比シリコン加工技術がエレクトロニクス、オプトエレクトロニクス分野で注目されています。特に積層型の3次元高集積技術(3D-LSI)の研究が進んでおり、縦方向のシリコン貫通電極作製が必要不可欠な要素技術の一つです。その作製方法として金属アシスト化学エッチング法(MACE:Metal Assisted Chemical Etching)が注目されています。一般的にMACEでは金、銀、白金等の貴金属触媒が用いられますが、シリコン加工後の貴金属触媒の残留が大きな問題となっていました。このため金属残留問題の発生しない炭素系材料触媒が有望視されていますが、触媒性能が十分ではありませんでした。

 この度、坂口浩司 エネルギー理工学研究所教授、小島崇寛 同助教、Cheng Yingbo 同博士後期課程学生、信末俊平 同助教、深見一弘 工学研究科准教授の研究チームは、新しい炭素細線製造法を開発し、この手法を用いて従来困難であった酸素ドープ型グラフェンナノリボン(GNR)の合成に成功しました。この新材料は、従来用いられてきた貴金属を凌駕する著しく高いシリコンプロセス触媒性能を発現することを明らかにしました。シリコン半導体加工技術への革新的応用が期待されます。

 本研究成果は、2024年7月29日に、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

文章を入れてください
研究者のコメント
「置换基の无い骋狈搁の超高真空製造法は确立されていましたが、置换基を导入した机能性骋狈搁の薄膜形成技术は原理的に困难でした。この问题を解决するために电気化学的製造法を开発し、何百サンプルものトライアルを続けて、走査トンネル顕微镜で骋狈搁の姿を确认できた时の喜びは忘れられません。」(小岛崇寛)
研究者情报
研究者名
坂口 浩司
研究者名
小島 崇寛
研究者名
信末 俊平
研究者名
深見 一弘
书誌情报

【顿翱滨】

【碍鲍搁贰狈础滨アクセス鲍搁尝】

【书誌情报】
Hiroshi Sakaguchi, Takahiro Kojima, Yingbo Cheng, Shunpei Nobusue Kazuhiro Fukami (2024). Electrochemical on-surface synthesis of a strong electron-donating graphene nanoribbon catalyst. Nature Communications, 15, 5972.

メディア掲载情报

日本経済新聞(7月30日 19面)、日刊工業新聞(7月30日 25面)に掲載されました。