片岡裕貴 医学研究科客員研究員(兼:京都民医連あすかい病院医師)、染小英弘 国保旭中央病院医長、山本乃利男 岡山大学博士課程学生、伊藤達也 和歌山県立医科大学教授、鈴木智晴 浦添総合病院医師、柘植孝浩 倉敷成人病センター副主任 、藪﨑肇 甲賀病院センター長、土肥栄祐 国立精神?神経医療研究センター室長の研究グループは、メタ疫学研究により、開発業務受託機関(CRO)により実施された、一部の機能性食品の臨床試験の論文およびそれをもとにした広告に、優良と誤認させる要素が多く含まれることを明らかにしました。
机能性表示食品の届け出を行う际、食品の製造?贩売会社はしばしば机能性を証明するための临床试験を开発业务受託机関に依頼します。それらの研究の质や、その结果がどのように消费者やメディアに伝えられているかはこれまであまり検証されてきませんでした。本研究では、日本の大手颁搁翱5社によって実施された临床试験をランダムに抽出し、论文およびそれをもとにした広告を调べることで、结果と结论の不一致(蝉辫颈苍)が多く含まれることを明らかにしました。国、あるいは消费者庁が、机能性表示食品について规制の见直しを検讨すべきであることが示唆されました。
本研究成果は、2024年2月28日に、国際学術誌「Journal of Clinical Epidemiology」にオンライン掲載されました。

「メタ疫学研究という、研究を対象とした研究は、疫学分野ではメジャーな手法の一つです。しかし、临床试験をもとにした広告をターゲットにした研究はこれまでに类を见ないもので、本研究の特色の一つと言えます。ご注意いただきたいのは、今回示したのはあくまで一部の健康食品についてであって、全ての健康食品の临床试験に问题があると主张したいわけではありません。今后は健康食品について、より透明性の高い研究が行われ、より质の高い情报提供が行われるようになることを期待しています。」
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【书誌情报】
Hidehiro Someko, Norio Yamamoto, Tatsuya Ito, Tomoharu Suzuki, Takahiro
Tsuge, Hajime Yabuzaki, Eisuke Dohi, Yuki Kataoka (2024). Misleading
presentations in functional food trials led by contract research
organizations were frequently observed in Japan : meta-epidemiological
study. Journal of Clinical Epidemiology, 169:111302.
朝日新聞(3月25日夕刊 6面)に掲載されました。