モグラ科の新种をベトナム最高峰で発见―地表性モグラ类ミミヒミズの进化に迫る―

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 本川雅治 総合博物馆教授、岡部晋也 同研究員、Hai Tuan Bui ベトナム科学技術アカデミー研究員、Linh Tu Hoang Le 同学生?Ngan Thi Nguyen 同学生らの研究グループは、ベトナムからモグラ科ミミヒミズ属の新種を発見しました。この哺乳類の新種は、ベトナム最高峰ファンシーパン山から見つかり、これまでに中国から知られる近縁種とは異なる形態的特徴をもち?遺伝的にも分化していることから、新種 Uropsilus fansipanensis(ファンシーパンミミヒミズ)として记载されました。この新种は、ベトナムから初めて见つかった世界で9番目のミミヒミズ亜科の一种です。山岳地域にのみ分布するミミヒミズ类では?新种が100年近く発见されてこなかった一方、2013年と2021年に相次いで中国から新种が报告され、その种多様性が注目を集めています。今回のファンシーパンミミヒミズの発见はベトナムの山岳地域の高い生物多様性を示すとともに?さらなる新种や隠蔽种の存在を示唆するものです。

 本研究成果は、2023年8月28日に、国际学术誌「窜辞辞迟补虫补」にオンライン掲载されました。

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研究者のコメント

「高い標高域の山岳地域にのみ分布するミミヒミズ属は中国西南部からミャンマーに固有と考えられてきたため?ベトナム最高峰からの発見はミミヒミズ属に限らない生物地理学的にも大きな発見です。今後もベトナムとの共同研究を継続し?標高域に着目したフィールドワークと?種多様性の実態解明につなげていきたいです。 」(本川雅治)

研究者情报
研究者名
本川 雅治
研究者名
岡部 晋也
书誌情报

【顿翱滨】


【书誌情报】
HAI TUAN BUI, SHINYA OKABE, LINH TU HOANG LE, NGAN THI NGUYEN, MASAHARU MOTOKAWA (2023). A new shrew mole species of the genus Uropsilus (Eulipotyphla: Talpidae) from northwestern Vietnam. Zootaxa, 5339(1), 59-78.

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