山には、基础的な生态すら分からないまま絶灭の危机に濒している野生动物が多く生息しています。动物に电波発信机を装着するラジオテレメトリーは、小动物の行动圏や生息地利用の调査に欠かせません。従来のラジオテレメトリーでは、电波受信机を持った人が现地を歩きまわることで、动物を探してきました。この方法は、植生に覆われた急峻な山では応用困难でした。
倭千晶 情报学研究科大学院生、市川光太郎 フィールド科学教育研究センター准教授、佐藤拓哉 生态学研究センター准教授および田中智一朗 株式会社田中三次郎商店社長の研究グループは、電波受信機を載せたドローンを用いて、電波発信機を装着したニホンヒキガエルの位置を遠隔から推定する方法を開発しました。この手法により、急峻な山においても、植生の奥深くや地中に隠れる動物の位置を高精度に推定できることが示されました。本手法は多くの小動物の位置推定に応用可能であり、生息地管理に有用な知見をもたらすと期待されます。
本研究成果は、2023年6月7日に、国際学術誌「Drone Systems and Applications」にオンライン掲載されました。

「この研究を通して、山での现地踏査によるラジオテレメトリーの危険さと大変さを実感しました。开発した手法が生态研究の発展に役立てば嬉しいです。」(倭千晶)
【顿翱滨】
【碍鲍搁贰狈础滨アクセス鲍搁尝】
【书誌情报】
Chiaki Yamato, Tomoichiro Tanaka, Kotaro Ichikawa, Takuya Sato (2023). Localizing Japanese toads in a mountainous terrain using drone-based radiotelemetry. Drone Systems and Applications, 11, 1-10.