※ 详しい研究内容について(PDF)を一部修正しました(2022年9月20日)
邉見由美 フィールド科学教育研究センター助教と伊谷行 高知大学教授、大澤正幸 島根大学客員研究員、駒井智幸 中央博物館研究科長との共同研究グループは、京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所から目と鼻の先に位置する若狭湾の浅い海底から未記載の甲殻類を発見し、新種「ワカサスナモグリCallianassa ogurai」として记载しました。种小名oguraiは、调査に尽力した舞鹤水产実験所の小仓良仁船长に献名しています。
スナモグリ类は、海底に巣穴を作って住んでいることから、通常行われる底引き网の调査では採集が难しく、採泥器の利用が今回の新种発见をもたらしました。このことは、巣穴を构筑する甲殻类にはまだ身近に未记载种がいる可能性を示しています。また本种は、太平洋域から初めて得られたCallianassaに属する種であり、本属が分布する地理的範囲をペルシャ湾から日本まで、7,000 km以上、大幅に東方へ拡大することとなったことも、生物地理学的に重要な発見です。
本研究成果は、2022年9月8日に、国际学术誌「窜辞辞迟补虫补」にオンライン掲载されました。

研究者のコメント
「生物相が贫弱とされる日本海ですが、採泥器で掘りおこしてみれば、そこに潜む素敌な生き物たちがいることが分かりました。今回は若狭湾の中でも、水产実験所の目の前の比较的浅い海底からの発见です。若狭湾からはまだまだ兴味深い生物が见つかっているので、どんどん报告していきたいです。」(邉见由美)
【顿翱滨】
【书誌情报】
YUMI HENMI, GYO ITANI, MASAYUKI OSAWA, TOMOYUKI KOMAI (2022). A new species of the ghost shrimp genus Callianassa Leach, 1814 (Decapoda: Axiidea: Callianassidae) from Wakasa Bay, western Japan: the first representative of the genus from the Pacific region. Zootaxa, 5182(5), 465-478.
毎日新聞(10月20日 21面)、京都新聞(11月5日 24面)および産経新聞(8月23日 22面)に掲載されました。