近年、日々行われている保険诊疗を反映した诊疗报酬请求情报(レセプト)データを利用した临床研究が盛んとなっています。様々なレセプトデータベースの中でも、ナショナルデータベース(狈顿叠)は厚生労働省が管理しているレセプトデータベースで、日本のほぼ全国民のレセプト情报が含まれています。こういった全国民规模のデータベースがある国は、台湾?韩国と日本のみで、世界的にも有数の贵重なレセプトデータベースであるといえます。
三宅正裕 医学研究科特定講師、木戸愛 同博士課程学生、辻川明孝 同教授、田村寛 国际高等教育院教授を中心とした研究グループは、厚生労働大臣の許可のもと、本学に設置されたNDBのオンサイトリサーチセンター(京都)を利用してNDBの全データを解析することにより、治療を要する加齢黄斑変性の発症率や治療実態を、初めて全国規模で明らかにしました。
加齢黄斑変性は世界的にも患者数が増加しており、重大な视机能障害につながる疾患であるため、本疾患の予防や有効な治疗法の开発が喫紧の课题となっています。本研究で报告した、超高齢社会である日本における全国民规模の疫学および治疗実态は、今后の加齢黄斑変性の病态理解や、製薬公司が日本における研究开発方针を策定するための基盘となる重要な知见であるといえます。
本研究成果は、2022年3月1日に、国際学術誌「Ophthalmology Science」にオンライン掲載されました。

左図:正常、中央図:歪视、右図:中心暗点
緑枠:わかりやすいイメージ、オレンジ枠:実际の见え方に近い见え方
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Ai Kido, Masahiro Miyake, Hiroshi Tamura, Shusuke Hiragi, Takeshi Kimura, Satomi Yoshida, Masato Takeuchi, Shosuke Ohtera, Ayako Takahashi, Sotaro Ooto, Koji Kawakami, Tomohiro Kuroda, Akitaka Tsujikawa (2022). Incidence and Real-world Clinical Practice of Exudative Age-related Macular Degeneration: A Nationwide Population-Based Cohort Study. Ophthalmology Science, 2(2):100125.