田中花音 総合人间学部生、西川完途 人间?环境学研究科准教授(兼?地球環境学堂准教授)の研究グループは、山間渓流中に産卵する日本固有種ナガレヒキガエル(Bufo torrenticola)の详细な発生段阶図表を作成しました。世界で标準とされているカエルの発生段阶図表を参照して作成することで他のカエルと比较しやすい形にしました。さらに、止水中に产卵する近縁种のアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の発生との比较や、止水环境で饲育したナガレヒキガエルの発生との比较を通して、ナガレヒキガエルの渓流适応の実态解明を目指しました。
研究の结果、ナガレヒキガエルの渓流に适応した大きな口器のサイズは遗伝的に决まっていること、また、尾を动かす筋肉の発达程度は遗伝的な支配だけでなく环境的な影响も受けていることを示しました。
ナガレヒキガエルやアズマヒキガエルが含まれるアジアのヒキガエル属は流水产卵性と止水产卵性の両方の种を含みますが、祖先は流水产卵性だったのか止水产卵性だったのかも判明しておらず、それらの产卵生态がどのような过程を経て进化してきたのかも明らかになっていません。本研究の成果を踏まえて、他の流水产卵性のヒキガエルの発生を调べることでアジアのヒキガエル属の产卵生态の进化の実态の解明につながる可能性が示唆されます。
本研究成果は、2022年2月24日に、国際学術誌「Current Herpetology」に掲載されました。

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Kanon Tanaka, Kanto Nishikawa (2022). Developmental Stages of Lotic-breeding Toad, Bufo torrenticola, with a Comparison to Lentic-breeding B. japonicus formosus (Amphibia: Anura: Bufonidae). Current Herpetology, 41(1), 8-23.