脳MRIを用いて、脳の健康状態を数値化する、または脳年齢を計測するといった研究が世界中で行われています。この内の一つにITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)で標準化されているBHQ(Brain healthcare quotient)という脳の健康指標があります。
渡邉启太 オープンイノベーション机构特定准教授と山川義德 同特任教授らの研究グループは、脳MRIドック受診者1799人を対象に研究を行い、脳の灰白質容積から算出したGM(Gray Matter)-BHQが、海馬の容積計測と比較して、認知機能テストの結果と強く相関することを明らかにしました。
また、脳の萎缩が进行した时に、认知机能が低下する人と认知机能が保たれる人がいることに着目し、运动习惯や饮酒歴、喫烟歴、生活习惯病の有无などを调査しました。结果として、脳萎缩が进行していても认知机能が保たれている人は、大学や大学院を卒业しているなど教育年数が长いという特徴を明らかにしました。
本研究成果は、2021年10月22日に、国际学术誌の「颁辞谤迟别虫」のオンライン版に掲载されました。

【顿翱滨】
Keita Watanabe, Shingo Kakeda, Kiyotaka Nemoto, Keiichi Onoda, Shuhei Yamaguchi, Shotai Kobayashi, Yoshinori Yamakawa (2021). Grey-matter brain healthcare quotient and cognitive function: A large cohort study of an MRI brain screening system in Japan. Cortex, 145, 97-104.