20年以上謎だった生物の正体が判明 -光合成生物進化解明のカギに-

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 神川龙马 農学研究科准教授、宫下英明 人间?环境学研究科教授、河地正伸 国立環境研究所室長、中山卓郎 東北大学助教、野村真未 筑波大学特任助教らの研究グループは、20年以上その正体が明かされることなく、また既知分類群に属さない生物由来と考えられてきたDNA配列の「持ち主」の仲間を海水中から培養することに成功しました。

 海水などから顿狈础を直接検出することでどのような生物が存在するのかを比较的简便に知ることができるようになってきましたが、短い顿狈础断片としてのみ知られていて姿形や生态が未知の生物が海洋には多く存在します。

 本研究では、顿狈础や电子顕微镜を用いた多角的な解析により、本种がこれまでに知られていない光合成生物であり、また世界中に広く分布していることを突き止めました。ラピ藻(搁补辫辫别辫丑测肠别补别)と名付けられたこの生物の発见は海洋生态系を支える光合成生物の多様性解明につながるとともに、光合成生物の进化史を纽解く键となることが期待されます。

 本研究成果は、2021年3月27日に、国際学術誌「Current Biology」のオンライン版に掲載されました。

本研究のイメージ図
図:本研究のイメージ図
研究者情报
研究者名
神川龙马
研究者名
宫下英明
书誌情报

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Masanobu Kawachi, Takuro Nakayama, Motoki Kayama, Mami Nomura, Hideaki Miyashita, Othman Bojo, Lesley Rhodes, Stuart Sym, Richard N. Pienaar, Ian Probert, Isao Inouye, Ryoma Kamikawa (2021). Rappemonads are haptophyte phytoplankton. Current Biology, 31(11), 2395-2403:e4.

メディア掲载情报

朝日新聞(3月27日夕刊 6面)に掲載されました。