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樋口牧郎 医学研究科研究員、渡边直树 同教授(兼?生命科学研究科教授)、高折晃史 同教授らの研究グループは、がん治療抵抗性の新たな分子メカニズムを発見しました。
治疗抵抗性がん细胞の出现はがん化学疗法において大きな课题であり、その分子メカニズムには多くの谜が残されています。本研究グループは、がん细胞の増殖を促进すると考えられている肠-厂谤肠と呼ばれるチロシンキナーゼに注目しました。近年、がん细胞の増殖に関与するキナーゼの活性を阻害する分子标的薬が数多く开発されています。本研究では、蛍光顕微镜を用いたライブセルイメージングによって、キナーゼ阻害薬が肠-厂谤肠に结合すると肠-厂谤肠の分子构造が不活性型から活性型へ変化することを见い出しました。さらに、治疗抵抗性変异をもつ肠-厂谤肠に対しキナーゼ阻害薬は効果を失うだけでなく、キナーゼ阻害薬がかえって変异体肠-厂谤肠を活性化し、がん细胞の増殖を促进することを明らかにしました。
本研究成果は、治疗抵抗性のしくみを解明し、より効果的な抗がん作用をもつキナーゼ阻害薬の开発の基盘になると期待されます。
本研究成果は、2021年3月24日に、国際学術誌「Cell Reports」に掲載されました。

详しい研究内容について
研究者情报
研究者名
渡边直树
研究者名
高折晃史