「巧み」な運動をつくりだす神経メカニズムの解明 ?運動のエラーを素早く修正する前頭-頭頂神経メカニズム?

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 武井智彦 白眉センター特定准教授、Stephen G Lomber McGill大学教授、Douglas J Cook Queen’s大学准教授、Stephen H Scott 同教授らの研究グループは、素早く運動のエラーを修正する神経メカニズムを解明しました。

 普段私たちが何気なく行っている动作であっても、环境や身体の状态の违いによって実は毎回少しずつ运动の误差(エラー)が生じてしまいます。そのため目的通りに动作を行うためには运动中に素早くそのエラーを修正する必要があります。

 本研究では、运动中の素早い运动修正を可能にする脳内メカニズムを明らかにするために、运动课题を行っているサルの大脳皮质を局所的に不活性化して、それによって生じる运动の障害を计算モデルによって再现する研究を行いました。その结果、これまでの定説とは违い、素早い运动修正にこれまで考えられていた以上に広范囲の脳领域(前头-头顶皮质)が関与していることを発见しました。この结果は、様々な运动障害の神経メカニズムを明らかにするのに役立つと期待されます。

 本研究成果は、2021年2月16日に、国際学術雑誌「Current Biology」のオンライン版に掲載されました。

本研究のイメージ図
図:普段当たり前のように行っている动作も素早い修正が必要
书誌情报

【顿翱滨】

Tomohiko Takei, Stephen G. Lomber, Douglas J. Cook, Stephen H. Scott (2021). Transient deactivation of dorsal premotor cortex or parietal area 5 impairs feedback control of the limb in macaques. Current Biology, 31(7), 1476-1487:e5.

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