屋外活动时间を増やすことが子どもの近视発症を予防―ランダム化比较试験を集约したシステマティックレビューの结果―

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 近年、近视の増加が世界的な问题となっています。近视は、近くのものははっきりと见える一方で远くのものがぼやけて见える屈折异常で、适切な眼镜やコンタクトレンズ等で屈折矫正を行わないと日常生活に不便が生じます。それのみならず、近视は緑内障や网膜剥离等の他の眼科疾患の危険因子となることが知られています。现在、东アジアを中心として世界的に近视が増加していることから、近视の発症を减らしたり进行を遅らせることが喫紧の课题となっており、様々な疗法が试みられています。これまで、「学校等において屋外活动を推奨して屋外活动时间を増やすことで、近视の进行を遅らせることができるのではないか」という仮説をもとにランダム化比较试験が复数行われており、一定の成果が报告されています。しかし、个别の报告から结论を导き出すには限界があり、公平な视点からの统合的な解釈が求められていました。

 木戸愛 医学研究科客員研究員、三宅正裕 同特定講師、渡辺範雄 同客員研究員の研究グループは、これまでに実施された、または実施中のすべてのランダム化比較試験を網羅的に集めて、それらの結果を統合して解釈するシステマティックレビューという研究手法を用いました。この結果、屋外活動の時間を増やすことは、子供の近視の進行予防になるかどうかは未だ不明確なものの、子どもの近視発症予防につながる可能性が高いことを明らかにしました。

 本研究成果は、2024年6月12日に、国際学術誌「Cochrane Database of Systematic Review」にオンライン掲載されました。

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研究者のコメント
「近视の程度は、7割方が遗伝子レベルで决まっているというシステマティックレビューの结果がある一方で、近年の近视の増加は目を见张るものがあり、これは主に高学歴化や近见作业の増加といった环境因子によるものと考えられています。今回我々は、重要な环境因子の一つである屋外活动に焦点を当て、『屋外活动を増やすことが近视の発症や进行を抑制するのか?』ということを高いエビデンスレベルで明らかにするために、システマティックレビューという研究手法を用いました。これまでの个别の研究においては、屋外活动の増加による近视の进行抑制効果が报告されていたものの、それらを统合した本レビューにおいては一贯した结果が认められず、近视の进行抑制に有効という结论を导き出すことをできなかったことは意外でした(今后、ランダム化比较试験が蓄积されることで、将来的には近视抑制に有効という结果となるのかもしれません)。一方で、屋外活动の増加は近视の発症予防には有効である事については明らかとなり、高い信頼性を持って重要な知见を报告できたと考えています。ただ本レビューには本邦からのデータは含まれておりませんので、今后本邦においても评価を行っていく必要があると思います。」
研究者情报
研究者名
三宅 正裕
研究者名
渡辺 範雄
书誌情报

【顿翱滨】

【书誌情报】
Ai Kido, Masahiro Miyake, Norio Watanabe (2024). Interventions to increase time spent outdoors for preventing incidence and progression of myopia in children. Cochrane Database of Systematic Reviews, 6, CD013549.