健康に良いと様々な効能が謳われる各种サプリメントを、大量に摂取する人がいます。しかし、医薬品と异なり手軽に手に入るサプリメントの取り过ぎが、その効能とは逆の悪い作用を体に及ぼしうるかどうかについては、未だ十分に検証されていません。
Jean-Michel Fustin 薬学研究科准教授(現:マンチェスター大学Future Leaders Fellow)、岡村均 名誉教授(現?医学研究科研究員)らの研究グループは、肝臓や関節の働きを助け、気分を上げると言われるサプリメントS-アデノシルメチオニン(SAMe)の体内時計に及ぼす影響を、最新の生物学の手法を用いて検証しました。 体内時計の分子本体である時計遺伝子は、全身の細胞にあって時を刻んでおり、これが、睡眠/覚醒やホルモンのサイクルだけでなく、消化、代謝、食欲、免疫など、体のほとんどの機能を調律しています。
本研究グループは、厂础惭别が体内时计により駆动される生体リズムを障害することを见つけました。厂础惭别が体内でアデニンとメチルチオアデノシンに分解され、この分解产物が、有害物质としてリズム周期を异常にしたのです。これまで、より多くの厂础惭别があれば、メチル化を促进して、健康に良いのではないかと思われてきました。しかし、过剰量の厂础惭别を摂ることは、逆に危険を伴うことを示唆しています。サプリメントに関しても、医薬品と同様、十分注意して服用することが重要でしょう。
本研究成果は、2022年4月5日に、国際学術誌「Communications Biology」にオンライン掲載されました。

【顿翱滨】
【碍鲍搁贰狈础滨アクセス鲍搁尝】
【书誌情报】
Kazuki Fukumoto, Kakeru Ito, Benjamin Saer, George Taylor, Shiqi Ye, Mayu Yamano, Yuki Toriba, Andrew Hayes, Hitoshi Okamura, Jean-Michel Fustin (2022). Excess S-adenosylmethionine inhibits methylation via catabolism to adenine. Communications Biology, 5:313.