教育学研究科附属临床教育実践研究センター公开讲座「不可知なもの-ことばによる思考を超える心の机能と心の変化」を开催しました。(2018年11月11日)

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公开日

教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、毎年、深刻化する教育問題への取り組みの一環として、現代人のこころの理解に主眼をおいた公开讲座を開催しています。

2018年度は、同センター客員教授のルディ?ベルモート ルーベン大学精神医学センター部門長を講師として、京都テルサ セミナー室で行い、心理臨床家や医療従事者、教育関係者、学生など88名の参加がありました。

讲演では、精神分析のなかでもビオンの论じた「不可知なる领域」について、京都学派の哲学や禅思想、脳科学を统合した视点からの话がありました。とくに心の病に苦しむ人に変化をもたらすものとして、非言语次元での直観的な体験を重视し、そうした関わりを生み出す治疗者の态度は禅における「无心」に通じると述べられました。讲演の后半では、长谷川等伯の松林図屏风や现代のアールブリュット(精神障碍をはじめ、社会生活に困难を抱えた人々による芸术)作品などを绍介しつつ「无心」について説明が行われました。

讲演后の质疑応答では、非言语性や直観的な体験の心理疗法场面における具体的な活用について议论がなされました。多くの参加者が讲演に聴き入り、また热心にメモを取りながら受讲している様子が见受けられました。

本讲座は例年参加者から大変好评を得ており、2019年度以降も、现代社会の复雑なこころの问题を理解するための视点を一般市民に向けて広く提供できる场となるよう开催していくことを考えています。

讲演に聴き入る受讲者ら(1)

讲演に聴き入る受讲者ら(2)