高山教授
高山佳奈子 法学研究科教授が、ドイツ連邦共和国より、2018年度フィリッ プ?フランツ?フォン?ジーボルト賞を受賞しました。
同賞は、学術交流促進のため、1979年より毎年、日独の文化と社会の相互理解 促進に貢献のあった日本人科学者にドイツ連邦共和国大統領から直接授与されます。
本学からの受賞は第1回の沼正作 博士から数えて8人目となります。式典は2018年6月28日(木曜日)、フンボルト財団の年次総会において、ベルリンの連邦大統領官邸であるベルビュー宮殿で行われました。
高山教授のコメント
ドイツ留学以来、多数の国际研究集会を通じ、ドイツの研究者と共に成果を公刊する机会に恵まれました。内外からの大きなサポートの赐物です。とりわけ、物心両面で厚く支えてくださっている京都大学の同僚の方々に深谢申し上げます。
私がフンボルト财団の助成に応募したとき、法学分野での日本からの応募者は私1名でした。低调になりかけた学术交流が今、再び盛んになってきていることに大きな喜びを感じています。私の主な研究分野は刑法の基础理论、国际?比较刑事法であり、ドイツが世界をリードする领域です。これまで、科学技术の进展に伴う新たな规制に関して法案や指针の策定に関与してきましたが、先端的で新しい问题であればあるほど、基础理论を武器に分析的に切り込むことが必要かつ有効だと考えています。日本の法理论がアジア诸国を中心に海外で注目されていることからも、グローバルな人类の福祉に资する法制度の枠组みを提言していきたいと考えています。
主な経歴
1968年7月生まれ。1991年东京大学法学部第2类卒业、东京大学大学院法学政治学研究科修士课程、同助手を経て、1996年成城大学法学部専任讲师。1999年から2000年まで、アレクサンダー?フォン?フンボルト财団奨学研究员。2000年成城大学法学部助教授、2002年京都大学大学院法学研究科助教授、2005年より同教授。2006年ドイツ连邦共和国功労十字勲章小綬章受章。2004年より国际刑法学会理事、2009年より日本刑法学会および日独法学会理事、2013年より日本フンボルト协会理事、2016年よりドイツ比较法学会连携会员、2017年より日本学术会议会员。専门は刑事法。
受赏理由
今回の受赏は、高山教授の法学研究においてドイツと日本の交流を促进した业绩を高く评価されたものです。高山教授は、日本の若い法学者のドイツ法への関心を高めることに成功し、若い研究者を対象としたドイツ法の研究会を运営してきました。卓越した研究业绩に加え、そうした教育上の幅広い贡献がこの度の受赏へと繋がりました。
関连リンク
- アレクサンダー?フォン?フンボルト财団(受赏ニュース)
- ドイツ学术交流会