京都大学では、北は北海道から南は九州まで、全国各地に数多くの教育研究施设を展开しています。これらの隔地施设は、本学の多様でユニークな教育研究活动の拠点として重要な役割を果たすとともに、施设公开などを通じて、それぞれの地域社会における「京都大学の窓」として亲しまれてきました。
これらの隔地施设の活动を知ってもらうため、一定期间に集中して公开イベントを行う「京大ウィークス」を2011年度から开催しています。
2017年度も「京大ウィークス2017」として、26施设でさまざまな公开イベントを企画しましたが、台风22号接近のため中止となった施设が3施设あり、23施设での开催となりました。开催できた施设の中にも台风の影响を受けて、一部中止したイベントもあり、最终的には、全国でのべ4,636名の方々の参加となりました。
- 「京大ウィークス2017」开催告知
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/weeks/2017.html
「京大ウィークス2017」各施设の公开イベント
北海道研究林 ミニ公开讲座「自然観察会」 (10月21日(土曜日))
フィールド科学教育研究センター北海道研究林白糠区では、ミニ公开讲座「自然観察会」を開催しました。
2017年は11名の応募があり、当日は10名の参加がありました。管理栋にて开会式および概要説明を行い、その后、レンタカーで研究林内の游歩道に移动し、自然観察を行いました。全体を2つのグループに分け、教员?技术职员の解説を闻きながら游歩道を散策しました。アンケートも好评で「初めて参加しましたが、案内の先生やスタッフの方がとても亲しみやすく、分かりやすい説明で、有意义でした」など多くの感想が寄せられました。
倒木の説明
动物のフンの観察
飛騨天文台 社会人のための「飛騨天文台 自然再発見ツアー」 (10月7日(土曜日)~9日(月曜日?祝日))
理学研究科飛騨天文台では、2泊3日で社会人のための「飛騨天文台 自然再発見ツアー」を開催しました。
当イベントは、2泊3日のツアーのうち、主に最初の2日间を飞騨天文台で过ごすプログラムを用意して実施しました。初日は飞騨天文台での研究活动や、太阳を中心とする天体について解説する讲义と、夜间観测用天体望远镜の见学を行いました。ただ、この日の夜は天候にはあまり恵まれず、直接天体観测をすることはできませんでした。2日目は、主に太阳観测用望远镜の见学と、それらを用いて得られた太阳画像の観望、さらに太阳黒点?プロミネンス?フレア爆発、オーロラ、太阳分光スペクトルなどの解説を行い、参加者からは多くの质问がありました。2夜目は短时间でしたが、晴れ间が现れ、街明かりのない星空を东洋最大の65肠尘屈折望远镜や肉眼で楽しむこともできました。当ツアーを通し、普段の生活では疎远になっている大自然を、科学的视点から眺める楽しさを体験する机会となりました。
ドームレス太阳望远镜による太阳観望の様子
飞騨天文台65肠尘屈折望远镜での星云の観望
上宝観測所および穂高砂防観測所 合同公開: 京大ウィークス版 (11月11日(土曜日))
防災研究所上宝観測所は、穂高砂防観測所との合同で「合同公開: 京大ウィークス版」を開催しました。
上宝観測所?穂高砂防観測所は、北アルプス南部にそびえる活火山焼岳を共通の研究対象としています。2017年は、同日に岐阜県高山市が主催した「焼岳火山噴火警戒避難訓練」に参画し、訓練に参加した近隣住民に両センターで行っている研究活動を紹介しました。訓練には546名の近隣住民および関係者が参加しました。午後には近隣の公民館にて両観測所の教員による公开讲座を開催し、20名弱の参加がありました。特に避難訓練では小学生から高齢の方まで幅広い年齢層の方々が多数参加し、防災意識を高め、本学の防災研究に対する理解を深める有意義な機会となりました。
小学生に水路模型による実験の説明をする穂高砂防観测所の教职员
地元消防団员に地震计の原理の説明をする上宝観测所の教职员
霊長類研究所 第27回市民公开日 (10月29日(日曜日))
霊長類研究所では、第27回市民公开日を開催しました。
2017年は10代から70代までの幅広い年齢層から、計84名の来訪があり、研究所周辺の市町村だけでなく、爱知県内や関東、近畿地方など遠方からもたくさんの参加がありました。当日は、最新の研究成果についての講演「人間の本能ってなんだろう?」の後、チンパンジー施設やニホンザルの放飼場、展示資料室など、研究所内の見学を行いました。参加者は、熱心に見学、質問し、「チンパンジーの勉強風景を近くで見ることができてうれしかった」、「研究所内の各見学先で、いろいろ勉強になることや、初めて知ることなどたくさんあって、とてもいい経験になりました」などの感想が寄せられました。
正高信男 霊長類研究所教授による講演「人間の本能ってなんだろう?」
展示资料室で骨格标本を観察する参加者
信楽MU観測所 信楽MUレーダー見学ツアー2017 (10月7日(土曜日))
生存圏研究所信楽惭鲍観测所では、信楽惭鲍レーダー见学ツアー2017を开催しました。
午前と午后の部を合わせて136名の参加がありました。当日は、研究所の教员による信楽とインドネシアにおけるレーダーを使った大気研究についての讲演に続き、惭鲍レーダーおよび各种大気観测装置の见学を行いました。最后に、気球を用いたラジオゾンデ観测の実演として、子供を含む来场者と一绪に放球し、上昇していく気球が见えなくなるまで観察しながら参加者との交流を深めました。参加者からは、「惭鲍レーダーの具体的な机器の动作や内部の作りが见れてよかった」、「ラジオゾンデの説明を闻き、梦が膨らみました」などの感想が寄せられ、好评のうちに终了しました。
惭鲍レーダアンテナ面に降りて见学
気球を用いた高层大気観测(ラジオゾンデ観测)の実演
流域圏総合環境質研究センタ- 施設公開「琵琶湖畔での半日研究体験プロジェクト」 (10月14日(土曜日))
工学研究科流域圏総合環境質研究センターでは、施設公開 「琵琶湖畔での半日研究体験プロジェクト」を開催しました。
このイベントは、同センターの环境问题に関する研究活动を一般の方々に绍介することを目的に、毎年开催しています。2017年は学生、社会人等、幅広い年代から计15名の参加がありました。当日は、センター长の挨拶、センターの概要説明に引き続き、隣接する大津市水再生センターに设置してある水质浄化の実験プラントを见学し、その后2班に分かれて、実験栋の见学と実験体験を行いました。実験栋では(1)水质分析と、(2)琵琶湖藻类の観察を行いました。最后に、ミニ讲义と质问コーナーを行い终了しました。参加者からは「説明が丁寧でわかりやすかった」、「京都大学にも色々な研究室があることを知った」、「実験体験が面白かった」、「讲义が面白かった」などの感想が寄せられ、好评のうちに终了しました。
実験室の説明
水质実験体験
生態学研究センター 一般公開「学校で習わない生き物の不思議」 (10月14日(土曜日))
生态学研究センターでは、一般公开「学校で习わない生き物の不思议」を开催しました。
この一般公开は、生き物の暮らし方、生态系や环境问题などに関心を持たれる方々に、教科书に载っていない面白い话题をわかりやすく绍介することを目的に、毎年开催しています。2017年は定员を上回る64名の応募があり、当日は47名の参加がありました。寄生蜂の生态や行动についての讲义と実习を行った后、同センターが所有する颁贰搁の森で自然観察会を行いました。参加者は、沢山の植物やキノコを採取し、生物の生态についての説明を闻きながら観察を行いました。「寄生する瞬间が、素早くて惊いた」、「観察会がメインでもいい」などの感想が寄せられ、一般公开は好评のうちに终了しました。
寄生蜂の产卵の観察
川北篤 生態学研究センター准教授によるキノコの解説
花山天文台 野外コンサート?ギャラリーウィーク?特別公開 (10月7日(土曜日)、10月28日(土曜日))
理学研究科花山天文台では、10月7日に野外コンサートを、28日に特别公开とギャラリーウィークを开催しました。
野外コンサートは、花山天文台の応援を目的に毎年開催しており、今回で5回目となります。世界的音楽家の喜多郎氏に加え岡野弘幹氏を迎えて、宇宙のさまざまな映像と喜多郎氏の音楽「古事記」を合わせたDVD「古事記と宇宙」を天文台の建物に映しながら、喜多郎氏の生演奏などが上演されました。特別公開では、あいにくの雨にも関わらず約150名の来場があり、望遠鏡?観測装置の展示と解説のほか、4次元デジタル宇宙シアター、工作教室などの体験型企画などを行いました。ギャラリーウィークでは、山本一清 初代天文台長の研究机や研究資料の展示を特別公開に合わせて行いました。参加者からは、「宇宙人である意識になったすばらしい夜でした」(野外コンサート)、「天文に関するさまざまなことを、とてもわかりやすくたくさん親切に説明していただきありがとうございました。興味が広がり、もっと天文について知りたくなりました」(特別公開?ギャラリーウィーク)などの感想が寄せられ、イベントは好評のうちに終了しました。
野外コンサート:喜多郎氏(左)と冈野氏(右)によるミニコンサートの様子
特别公开:45肠尘屈折望远镜の解説
ギャラリーウィーク:山本初代天文台长に関する资料展示の様子
芦生研究林 一般公開 (10月21日(土曜日))
フィールド科学教育研究センター芦生研究林では、一般公开を开催しました。
このイベントは、本学の教育?研究环境を公开するとともに、访问者が、芦生研究林の自然に亲しむ机会として开催しました。当日はあいにくの荒天だったにもかかわらず、60名の参加がありました。当日は、教员によるガイドツアー、川鱼调査体験、ミニ讲义、资料馆开放を実施しました。参加者には、多彩なイベントを通して自然のすばらしさを学び、またそれを研究する科学者と触れ合う机会となりました。参加者からは、「とてもよかった。勉强になりました」などの感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。
「大カツラ」と呼ばれているカツラの巨木の前での様子
芦生研究林草创期からの歴史を持つトロッコ轨道を散策
上賀茂試験地 秋の自然観察会 (11月3日(金曜日?祝日))
フィールド科学教育研究センター上贺茂试験地では、秋の自然観察会を开催しました。
2017年は定员30名を上回る77组139名の応募があり、当日は33名が参加しました。概要説明の后、2班に分かれ、教职员の案内で约2办尘の観察会コースを2时间半ほどかけて散策しました。参加者からは「解説がとても面白く、あっという间でした」、「树木の叶の成长の仕组みがよく分かった」などの意见が寄せられました。
センペルセコイアの解説
土壌の成り立ちについての解説
宇治キャンパス 宇治キャンパス公開2017 「科学大好き!ふしぎな世界を探検だ!」 (10月28日(土曜日)、10月29日(日曜日))
宇治キャンパスでは、宇治キャンパス公开2017「科学大好き!ふしぎな世界を探検だ!」を开催しました。
このイベントは、宇治キャンパスで行われている科学研究活动の一端を绍介することを目的に、毎年开催しています。毎年足を运ぶ方、初めて参加する方も多数おられ、2017年は2日间ともに天候が思わしくない中、2,000名を超える参加がありました。両日とも、研究所等の教员の讲演、研究所绍介の展示スペース、普段は见ることができない研究施设や実験室の公开など、幼児から高齢者まで楽しめる工夫をこらしたプログラムを用意しました。いくつかの体験コーナーでは、参加者は真剣に実験に取り组み、壮大なテーマから身近にもある研究や発见など、バラエティに富んだいろいろな科学の世界とその奥深さを体験しました。同时开催した「スタンプラリー」も小さな子供たちに好评で、台风の影响による雨风の强い中でもたくさんの方が楽しみました。参加者からは、「また是非参加したい」、「ずっと続けてください」などの感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。これからも地域に密着したイベントとして続けていく予定です。
公开ラボ:宇宙を见る加速器と磁场
公开ラボ:放射线を见る
宇治川オープンラボラトリー 公開ラボ「災害を起こす自然現象を体験する」 (10月29日(日曜日))
防灾研究所宇治川オープンラボラトリーでは、公开ラボ「灾害を起こす自然现象を体験する」を开催しました。
2017年も混雑を回避するために事前予约制を导入し、シャトルバスを増便しました。台风が接近する中、开催自体も危ぶまれましたが、246名の来场がありました。当日は、体験学习など通して、视覚的?感覚的に水の强さや水害の恐ろしさを体験しました。参加者からは、「立派な装置を子供たちにも分かりやすく体験できた」、「灾害の怖さを体感した」、「日常では体験できないことを実际に体験できてよかった」などの感想が寄せられ、公开ラボは好评のうちに终了しました。
津波水槽での津波来袭の様子の観察
流水阶段歩行体験
農場 京大農場オープンファーム2017 (11月3日(金曜日?祝日))
农学研究科农场において、京大农场オープンファーム2017を开催しました。
「京大農場におけるグリーンエネルギーファーム」を基本テーマとした公开讲座、農場内を巡る農場ツアー(水田?果樹コース、蔬菜?花卉コース)、農業体験「イネの収穫」、公開ラボ「渋柿の渋抜き」「台所用品でDNA抽出」の他、各種展示や農場農産物の即売を通して、農業生産に関わる先端的研究、農学教育、実践的農業生産など、多面的機能を有する附属農場の活動内容を公開しました。776名の参加があり、特に農産物の即売や農場ツアーは大盛況となりました。公開ラボや農業体験の人気も高く、事前受付で早々に定員は埋まり、実験器具展示やポスター展示では来訪者が熱心にスタッフの説明に聞き入っていました。公开讲座も講義室が満席となり、講義後には活発な質疑が行われました。
农业体験「イネの収穫」:体験风景
农场ツアー:温室での风景
原子炉実験所 アトムサイエンスフェア講演会?実験教室 (10月21日(土曜日)、29日(日曜日))
原子炉実験所では、アトムサイエンスフェア2017を开催しました。
このイベントは、幅広い年齢层の一般の方々に広く科学に兴味を持っていただくために、毎年开催しているものです。10月21日に熊取交流センター(炼瓦馆)において开催した讲演会には、雨天にもかかわらず、61名の参加がありました。「放射线?粒子线治疗を支える医学物理最前线」をテーマとして3つの讲演を行い、讲演后には活発な质疑応答が行われました。「医学物理の分野を知り、その方面の勉强をしてみたいと思った」、「基础から讲义してくださったので、理解しやすかった」等の感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。29日に开催する予定だった実験教室は、台风22号の影响を想定し、中止となりました。
讲演会の様子(1)
讲演会の様子(2)
阿武山観測所 地震サイエンスミュージアムDAY2017 (11月2日(木曜日)、3日(金曜日?祝日))
防灾研究所阿武山観测所では、地震サイエンスミュージアム顿础驰2017を开催しました。
両日合わせて118名の参加がありました。両日とも観测所の教员や阿武山サポーターと呼ばれるボランティアスタッフによる事前申し込み制の讲演を计4回行い、また今回新たな试みとして事前申し込み不要で自由に閲覧が可能な展示ゾーンを设けました。さらにオプショナルミニレクチャーとして観测所の魅力を伝える4つの讲演も実施しました。参加者からは「地震计の歴史にふれたのはもちろん、屋上からの展望も楽しめました」、「マンツーマンで説明が闻けました。自由见学が良かったです」などの感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。
展示物「地殻构造の解明」の解説
屋上で大阪平野を一望しながら地形を解説
和歌山研究林 ミニ公开讲座 (10月29日(日曜日))
※ 台風22号接近のため、中止となりました。
瀬戸臨海実験所 施設見学会 (10月28日(土曜日))
フィールド科学教育研究センター瀬戸临海実験所では、施设见学会を开催しました。
このイベントは、瀬戸臨海実験所を知ってもらうため、毎年開催していますが、4年ほど前から、実験所が管理する無人島の畠島見学をプログラムに取り入れ、その自然保護について、理解を深めてもらうことも目的としています。地元の白浜?田辺地域から9名、和歌山市から4名、奈良県から4名、滋贺県から1名の計18名が参加しました。当日は台風22号の接近のため、朝の時点で、畠島行きの予定を実験所の観測船「ヤンチナ」の見学と装備の紹介に切り替えました。まず講義室に集合し、「実験所の歴史と活動」と「畠島の自然保護」について講演を行い、その後、観測船「ヤンチナ」の概略を説明しました。説明終了後、船着き場に移動して、実験所の観測船「ヤンチナ」に乗り込み、レーダーや魚探などの観測機器に加えて、採集器具などを上げ下げするワイヤーフレームを作動させ、採集の雰囲気を体験しました。また帰途には、畠島の対岸の坂田の鼻から、畠島の全景を眺めました。実験所へ帰所後は、水族館のバックヤードを見学し、水族館は自由見学としました。参加者からは、「天候が悪くて、畠島へ上陸できなかったことは残念だったが、船の見学や、水族館のバックヤードなど、日頃見る機会のないものを見られた」との声が寄せられました。
観测船「ヤンチナ」上での装备の説明
水族馆バックヤードでの饵の説明
潮岬風力実験所 大気観測の実体験 (10月21日(土曜日))
防灾研究所潮岬风力実験所では、大気観测の実体験を开催しました。
当日は台風が接近する中、午前は一般公開、午後は高大连携のイベントとして、午前に13名、午後に7名の計20名の参加がありました。午前午後ともに、気圧計、温度計、湿度計、3次元超音波風速計や雨量計などの気象測器について仕組みを紹介した後、ヘリウムを入れた風船にGPSゾンデ(気温、湿度を測定する機器)を取り付けて高さ16km付近まで上昇させ、上空の大気状態の観測(高層観測)のデモンストレーションを行いました。その後、一体型の気象測器(CWS)を使って風速、気温、気圧の実測や雨量を測るメカニズムなどについてデモンストレーションを行いました。また、潮岬風力実験所の沿革やこれまでの実験の様子を紹介するとともに、台風情報の見方や過去に潮岬を襲った台風、竜巻などのプレゼンテーションも実施しました。最後には、参加者はペットボトルを使った風力発電実験キットを作成し、扇風機で電圧の違う3種類のLEDを発光することができるか実験を行いました。参加者からは、「普段することのできない体験ができて楽しかった」、「最後の風力発電実験がおもしろかった」などの感想が寄せられ、台風の影響も心配されるなか、無事に終了することができました。
雨量计に水を注いで、観测原理を説明
骋笔厂ゾンデからリアルタイムで送られてくる観测データを绍介
徳山試験地 周南市?京都大学フィールド科学教育研究センター連携公开讲座 (10月14日(土曜日))
フィールド科学教育研究センター徳山試験地では、周南市?京都大学フィールド科学教育研究センター連携公开讲座を開催しました。
周南?光?山口?柳井市の市民のほか、山口県立田布施农工高校と徳山高校の高校生5名を加えて20名の参加がありました。徳山试験地のヒノキ人工林において、原皮师(もとかわし)の大野浩二氏による檜皮採取の実演を见学しました。作业をしながら、解説や质疑応答が繰り広げられ、参加者は檜皮採取の方法をよく理解することができた様子でした。また、环境调査の基础である水质分析実习も行いました。试験地侧で用意した河川水や井戸水に加えて参加者が持ち込んだ水试料も分析し、结果について皆で検讨しました。
檜皮採取の実演
水质分析の実习
徳島地すべり観測所 施設公開と地すべり?活断層の野外見学 (10月7日(土曜日))
防灾研究所徳岛地すべり観测所では、施设公开と地すべり?活断层の野外见学を开催しました。
四国の风土に密接に関连した地すべりの実态、およびわが国を代表する活断层である中央构造线による地形変化などを理解してもらうため、2016年に引き続き、2017年も开催しました。当日は定员の30名を超える34名の参加がありました。まず、徳岛地すべり観测所に集合し、パネルなどにより観测所を説明し、四国の地质?地形および地すべり分布図を绍介した上で、ボーリングで抜き取ったコア试料を用いて、地すべり土块の特徴を绍介しました。その后、长期かつ高密度で地すべり计测を行っている西井川地すべり地にて、地すべりの地质?地形?変动特徴を绍介し、种々の地すべり観测机器を説明した上で、リアルタイムで観测した微动および参加者のジャンプで起こした地震动の観测?解析を行いました。また、池田城や白地城の城跡を案内し、歴史と地形についても绍介しました。最后には、中央构造线による池田町における地形変化および断层露头を见学しました。参加者は、研究内容や体験内容について热心に质问し、大学の研究者と积极的に対话をして交流を深めました。また、参加者からは、「大変充実したイベントでした」、「観光で访れたのではわからないことまで十分に知ることができました」、「毎年参加したい」などの感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。
高くジャンプして、强い地震を起こす
中央构造线の运动による地形変化の説明
地球熱学研究施設 施設公開?講演会?地獄ハイキング?ライトアップ (10月27日(金曜日)~29日(日曜日))
理学研究科地球热学研究施设では、10月28日に施设公开と公开讲演会を、27日と28日の両日に登録有形文化财建物のライトアップを开催しました。
2017年は台风の影响で、起震车による地震体験コーナーと29日に予定していた地狱ハイキングは中止としました。悪天候にも関わらず、施设公开に67名、公开讲演会に22名の参加がありました。このイベントは、広く一般の方々に当施设への理解と関心を深めていただくことを目的に、毎年开催しているものです。当日は、3教室と屋外に分かれて、展示や実験などを行いました。展示について积极的に质问する参加者もいて、実験コーナーでは岩石が溶け、マグマのように流れていく様子を観察し、惊嘆の声が上がりました。また、公开讲演会では参加者は热心に耳を倾け、多くの质问がありました。参加者は热心に耳を倾けていました。参加者からは、「面白い」、「また来年もきたい」などの感想が寄せられ、イベントは好评のうちに终了しました。
登録有形文化财建物である本馆のライトアップ
施设公开:屋外実験の七轮マグマ
公开讲演会の様子
火山研究センター 一般見学会 (10月21日(土曜日))
理学研究科火山研究センターでは、一般见学会を开催しました。
この见学会は、京都大学の火山研究に関する成果などを地元に周知することを目的に、センター独自に2001年から行っており、2012年からは京大ウィークスとして开催しています。2016年は熊本地震によりセンター本馆が被灾したため中止となり、今回は2年ぶりの开催となりました。当日は台风の接近する悪天候ではありましたが、亲子连れなど68名の参加がありました。参加者は、阿苏火山の活动状况や火山研究の最前线に関する説明に热心に耳を倾け、観测机器の実演やマグマ?喷火に関する実験などを兴味深く観察していました。
カルデラ生成実験の説明に闻き入る见学者
ダジックアースによるプレート运动の説明
幸島観察所 公开讲座「幸島ニホンザルの観察会」 (10月29日(日曜日))
※ 台風22号接近のため、中止となりました。
宮崎観測所 施設見学?ミニ公开讲座(10月29日(日曜日))
※ 台風22号接近のため、中止となりました。
桜島火山観測所 施設探検ツアー?施設公開 (10月28日(土曜日)、29日(日曜日))
防灾研究所桜岛火山観测所では、施设探検ツアーを开催しました。
このツアーは、火山観测の最前线を绍介することを目的に开催しているものです。今年度より、例年同时开催していた施设公开も施设探検ツアーに含まれることになりました。2017年は定员を例年の倍にしたため169人の応募を受け付け、当日は110名の参加がありました。なお、2日目の午前のツアーは台风のため中止となりました。昨年完成した高免観测坑道の内部に入っての観测机器と坑道の役割の説明では、参加者から多くの质问がありました。観测中は人が入らない场所だけに、参加者は坑道内で热心に写真撮影をしていました。2日目の午后は晴天となり黒神観测室から昭和火口が临むことができました。ツアーの最后に所内见学を行い、参加者は数十年间稼働している煤书き地震记録装置、2017年8月に导入した気象レーダーの画像や雨滴粒径分布计などの説明に闻き入っていました。参加者からは、「见学する机会のない観测施设を直接见学できて、さらに桜岛に兴味が深まりました」、「研究所というものはこんなにコンパクトなのか?」などの感想が寄せられ、ツアーは好评のうちに终了しました。
高免観测坑道内にて水管倾斜计の説明
観测所屋上に设置されている雨滴粒径分布计による火山灰観测の説明