本学が推进する「科学体系と创造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム(略称贰尝颁础厂)」の専修コース受讲生が、早稲田大学早稲田キャンパス(东京都新宿区)において开催された、「第64回日本生态学会大会」高校生ポスター発表に参加し、最优秀赏を受赏しました。
高校生ポスター発表会「みんなのジュニア生态学」は、生态学に関连する诸分野の研究者や学生との交流を通して、生态学全般への関心を高めることを目的とし、生态学の社会への普及のため、日本生态学会によるアウトリーチ活动の一环として企画?実施されています。2016年度は51件の発表から贰尝颁础厂受讲生の2名が最优秀赏を受赏しました。
発表演题および発表者等
【発表演题】
適応する卵: シロアリの卵の種間比較から見る卵の防衛戦略の進化
【発表者】
谷野彩奈(大阪府立叁国丘高等学校、贰尝颁础厂受讲生)、北田大志(大阪星光学院高等学校、贰尝颁础厂受讲生)、前田崇彰(京都大学农学研究科)、藤田忠英(京都大学农学研究科)、松浦健二(京都大学农学研究科)
【指导教员】
松浦健二(京都大学農学研究科教授[応用生物科学専攻 昆虫生態学研究室])
【研究内容】
生物の卵は自ら移动することができないため、外伤や乾燥、病気などの胁威に対抗するための防卫戦略を备えている。アリ?ハチ、シロアリのような社会性昆虫では、ワーカーが卵の世话をして防卫を补助しているが、世话の度合いは种によって大きく异なる。特に、シロアリでは种によって卵の置かれる环境やワーカーによる保护の度合いが异なるが、それらの违いによって卵の形质はどのように変わるのだろうか。本研究では、さまざまなシロアリの卵の形质を比较することにより、卵の物理的防御と化学的防御にはそれぞれの种の生活様式に対応したトレードオフがあることが明らかになった。卵のサイズは、卵の世话の度合いが高い种ほど小さい倾向があり、卵のサイズと硬さには有意な正の相関があった。卵の乾燥耐性は、乾燥した木材に営巣する种において特に高かった。また、卵の重量当たりの抗菌物质リゾチームの量は、巣内に大量の卵を保有する高等シロアリにおいて高いことが分かった。これらの结果は、社会性昆虫の生活様式の进化に伴って卵の形质もそれぞれの环境に适応するよう进化したことを示唆する。
探求成果を発表する受讲生
聴讲者からの质问に答える受讲生
最优秀赏の赏状
関连リンク
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