「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ24「時を知る」第3回を開催しました。(2017年2月1日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ24は、「時を知る」をテーマに東京オフィスで開催しました。

シリーズ24の第3回は、「ヒトの一生を科学する」と題し、石川冬木 生命科学研究科教授が講演を行いました。

石川教授は、年齢别の死亡率の表を示しながら生殖年齢に达する10代以降から老化が进むことを述べ、老化の起こる仕组みは再生组织と非再生组织で异なることを説明しました。心臓、神経等の非再生组织は、生まれた时の细胞がほぼ一生使われ、活性酸素等による细胞の损伤が原因となって老化が始まるのに対して、皮肤、肠管、血管、肺等の再生组织は、死にゆく细胞と新しく作られる细胞のバランスによって老化が进行すると话しました。特に、再生组织で细胞分裂が有限なのは、顿狈础の末端部分のテロメアと呼ばれる部分が细胞分裂のたびに短くなって细胞分裂がスピードダウンするためで、テロメアは细胞分裂の数える老化时计のようなものであると解説しました。

また、老化と発がんの関係についても言及しました。つまり、细胞の増殖を止める老化は悲観的なイメージがあるが、実はがん化を抑制する防波堤のような役割を担っており、细胞の老化は、がん抑制と个体老化の二面性を持つことを解説しました。来场者からは、「老化が発がんを抑制しているとは惊きだった」という感想が寄せられる等、最新の研究成果に触れる机会となりました。

会场の様子

讲演する石川教授