学术情报メディアセンターに関係する二つの计算机が、一般社団法人情报処理学会の「情报処理技术遗产」に认定されました。情报処理技术遗产は、我が国のコンピュータ技术発达史上の贵重な研究开発成果や国民生活?経済?社会?文化などに顕着な影响を与えたコンピュータ技术や製品が认定対象とされます。
今回認定されたKDC-1論理パッケージは、1960年に当時大学院生であった矢島脩三 名誉教授が中心となり日立製作所と共同で開発した、日本の大学における最初のトランジスタ計算機です。1961年1月に国内大学初の計算センターである「電子計算機室」が発足し、約15年間共同利用されました。この情報処理教育の全学サービスの重要性は高く認識され、その後、情報処理教育センター、総合情報メディアセンター、学术情报メディアセンターと発展的に継承されています。
今回認定されたもう一つのTTL論理回路カード(FACOM 230-60搭載)は、1968年に富士通で開発され、マルチプロセッサシステムとして世界に先駆けICを全面採用したFACOM 230-60の構成部品です。その1号機は1969年の本学の大型計算機センター開設時に運用開始されました。これは、大型計算機センターおよびその後の学术情报メディアセンターのスーパーコンピュータシステムの原点というべきシステムです。
KDC-1論理パッケージは、矢島教授が退官後に大学文書館に寄贈し、保管されていましたが、このたびの技術遺産認定を受けて、学术情报メディアセンター北館3階の資料室で、FACOM 230-60のTTL論理回路カードなどとあわせて展示されることとなりました。
(左)KDC-1論理パッケージ(右)FACOM 230-60搭TTL論理回路カード
授赏式の様子