ガーナ北部でグラスカッターの繁殖に成功-野生动物保全につながる家畜増产に期待-

公开日

国际协力机构(闯滨颁础)の草の根技术协力事业の支援で、2014年3月から3年间の予定で野生动物研究センターがガーナ大学と共同で始めたグラスカッター饲育プロジェクトにおいて、このたびグラスカッター(アフリカタケネズミ)の繁殖に成功し、初めての子供が诞生しました。

背景

野生动物研究センターでは、2009年にガーナ大学农业消费科学部と部局间研究协力协定を缔结し、共同研究を行ってきました。ガーナの人口は10年で30%増加し、特に北部では深刻な食料不足が起きています。现状では动物性タンパク源として野生动物の狩猟への依存度が高く、生态系に重大な影响を及ぼしています。とくに気候条件が厳しいガーナ北部は、ウシやブタなどの饲育には适していません。そこで本研究では、アフリカ原产で、食用として好まれているグラスカッター(アフリカタケネズミ)に着目し、家畜化の推进による动物性タンパク源の确保を目指しました。

研究手法?成果

とくに気候条件が厳しく动物性タンパク质が不足しているガーナ北部において、试験农家を设定して2014年7月から饲育を开始し、遗伝的多様性、卫生管理等の研究成果にもとづいて饲育の効率化を进めてきました。2015年9月に初めての繁殖に成功し、5头の子供が顺调に生育していることを10月に现地を访问して确认しました。

波及効果

グラスカッターの肉はサハラ以南のアフリカ全体で好まれているため、多数のアフリカ诸国の食料や経済の向上に贡献できます。动物性タンパク质が家畜から安定供给できれば、野生动物の狩猟を减らすことができ、従来にない视点からの野生动物保全効果が期待できます。

今后の予定

今回の成功例にもとづき、効率的な饲育繁殖の方法を确立し、さらに加工技术も开発して食肉の长期保存や流通を目指すとともに、ガーナ大学と共同で、多数の参加农家と指导者を支援?育成していきます。

グラスカッター

饲育者になついているグラスカッター