京都大学の国際戦略「2x by 2020」

京都大学の国際戦略「2x by 2020」

平成25年6月11日役员会决定

目次

はじめに

新たな国際戦略策定にあたって-「2x by 2020の提言」-

 京都大学では、平成12年に公表の「京都大学における国际交流の在り方について」 により国际交流についての理念が提案され、また平成17年度には諸外国の教育研究組織等と緊密に連携しつつ国際化を展開するための要綱として「国際戦略」が策定され、積極的な国际交流が展開されてきた。

 しかしこの间、社会?経済のグローバル化が急速に进み、今后さらに国际竞争が激化していくことが想定される中、本学が世界に卓越した知の创造を行う大学として一层の発展をなしていくためには、新たな「国际戦略」の策定と具体的なアクションを强力に推进していくことが不可欠である。

 このため、本学が真の世界トップレベル大学-WPU(World Premier University)-としての地位確立を目標に、これまでの「国际交流の推進」から、数値目標の達成に裏付けられた真の「国際化の実現」へとシフトし、2020年度(平成32年度)に達成すべきまたは目指すべき目標を定め、その取り組みや方向性を「2 by 2020(国際化の指標を2020年度までに2倍)」とする新たな戦略をここに提示するものである。

 なお、この「国际戦略」は2020年度(平成32年度)に向け本学の国际化の方策を提示するもので、平成27年度までの第二期中期计画に続く次期の第叁期中期计画期间の平成28年度以降においても継続して取り组んでいくよう、中长期的视点を持って策定する。
また、海外大学との连携による国际大学院の设置や海外へのキャンパス展开等国际化の更なる进展を目指すため、またその取り组みのスピードを加速させるために、本戦略の见直しを适宜行うものとする。

1.京都大学の国际化推进の基本理念

 京都大学の基本理念(平成13年12月4日制定)は、その前文において、「创立以来筑いてきた自由の学风を継承し、発展させつつ、多元的な课题の解决に挑戦し、地球社会の调和ある共存に贡献するため、自由と调和を基础に、ここに基本理念を定める。」と掲げている。

 新しい国际戦略もこれを前提とし、「地球规模の视野と多様な地域文化への理解と敬意を根底にすえた教育研究の伝统」および「京都における1200年に及ぶ东西交流が生みだした重层的な文化の蓄积」、そして「京都大学が培ってきた、新しいパラダイムを提唱できる独创力」を原动力としていくことを国际化推进の基本理念とする。

 この国際戦略では、その推進にあたり実現すべき3つの基本目标を掲げ、その実現に向けた具体的な施策と目標、さらに当面、重点的に実施すべき施策を策定する。

 また、この国際戦略の実施にあたっては、全学的な観点と中長期的な視点で必要な施策について検討し具体化するために、役員会の諮問に応じる「国際戦略委員会(仮称)」を新たに設置するとともに、国际交流推進機構および国際関係事務体制の機能強化を図る等、2020年に本学が真の「国際化」の実現を目指すための体制を抜本的に強化する。

2.基本目标

2-1.研究-世界的に卓越した国际竞争力のある研究の推进-

 京都大学は、日本を代表する研究大学として世界から高い评価を受けてきた。しかしながら、昨今の大学间グローバル竞争の激化の中で、世界における相対的な评価が低下し続けており、その大きな要因は本学の国际化の遅れにあると言える。

 基本理念に掲げる「世界的に卓越した知の创造」を目指して、世界をリードする学术研究を推进し、世界レベルの研究竞争を胜ち抜いていくことは、本学の使命であり、世界的に卓越した国际竞争力ある研究を推进していく必要がある。

 このためには、国际的な大学间连携や国际共同研究の促进、若手人材の海外派遣や外国人研究者の採用等、研究人材の国际化を积极的に推进するとともに、优れた研究成果の国际情报発信により世界的な评価を高めていくことが必要である。さらに海外の研究者からも魅力と実力ある大学として评価される中で、个々の研究者が自由阔达な研究を推进し、成果を世界に问える环境整备を行っていくことが肝要である。

2-2.教育-世界に通用する国际力豊かな人材の育成-

 京都大学は、国际社会において、リーダーとして世界を牵引する异文化理解力、英语での交渉力、専门活用力を併せ持つ国际力豊かな人材を育成し辈出していく责任があり、世界水準の教育を提供する必要がある。このため、海外大学との学术?学生交流协定、国际的なネットワーク等の活动を通した教育连携を进め质の保証を行いつつ、学生の海外派遣制度充実、留学生の受け入れ体制强化、留学生と日本人学生がともに学べる英语による讲义の増加等の多様なプログラムを组成することにより、国际的なリーダーに必要不可欠な「国际性?课题解决力」を涵养する。

2-3.国际贡献-地球社会の调和ある共存に资する国际贡献の推进-

 京都大学は日本を代表とする総合研究大学として、また、国际社会を构成する一员として、研究の成果と教育による人材育成を様々な形で国际社会に还元する国际贡献が求められている。

 特に、地球规模での课题である人口问题、食粮问题、环境问题、资源?エネルギー问题、医疗问题等の解决において、本学の优れた研究成果を基にした课题解决のための研究开発、医疗人材や技术の提供、国际的な产学连携による海外への技术移転、留学生を含むグローバル人材の育成と辈出等の人的资源による国际贡献、长年にわたり蓄积されてきた国际的なネットワーク等の総合力を駆使して、地球社会に一层の贡献を果たしていく。

3.施策と数値等目标

 研究?教育?国際貢献の分野での施策と数値等目标を設定する。

3-1.世界的に卓越した国际竞争力のある研究推进のために

  1. 国际竞争力ある海外大学等との国际共同研究の推进
    国际的な研究力の指标のひとつである「世界大学ランキング」を向上させることは极めて重要である。中でも指标项目のうち、とりわけ大きな比重を占める国际共着论文数と被引用数の増加に向けた取り组みとして、国际竞争力のある海外大学等との国际的な共同研究を推进する。
  2. 若手研究者の海外派遣支援の强化
    海外大学等で研究を进めることにより、研究者が国际的な研究者ネットワークを构筑することや学术的なグローバルマインドに磨きをかけることを推奨する。
    特に若手研究者の海外派遣を促进することを目的とした「ジョン万プログラム」の拡充?整备をはじめとして、若手研究者(博士后期课程学生?ポスドク?特别研究员等を含む。)の海外派遣を推进する。
  3. 外国人研究者?外国人教员の受け入れ体制?制度の充実
    外国人教员の积极的な雇用に対応するため、外国人研究者の受け入れ环境を整备し、外国人研究者用宿泊施设等のインフラをはじめとする生活支援体制の充実を図る。
    また、年俸制等の柔软な雇用制度の导入や、研究者採用における国际公募の充実を図るとともに、国际シンポジウム等での積極的な招へいを行い、短期?长期の外国人研究者の年间受け入れ数6,000人、外国人教员数500人を目指す。(平成23年度年間受け入れ外国人研究者数2,950人、平成24年5月1日現在外国人教员数240人)
  4. 世界トップレベルの研究拠点の形成
    世界をリードする学术研究を推进し、世界から第一线级の研究者が集まり、优れた研究环境と高い研究水準を夸る世界トップレベルの研究拠点の形成を推进していく。
  5. 国际シンポジウムの開催等による大学のレピュテーションの向上
    国際社会における本学のプレゼンス向上から、国際共同研究の推進に寄与することを目的として、学術成果の世界への発信?広報、ならびに海外大学等との教育?研究の連携体制の強化を図るため、大学主催の国际シンポジウムを毎年5回程度開催することを目指す。
  6. 大学间国际ネットワークの強化
    APRU(環太平洋大学協会)、AEARU (東アジア研究型大学協会)をはじめとする本学が参加する大学間国際コンソーシアムを介した積極的な国際ネットワークの構築を図るとともに、連携強化を進める。
  7. 研究者(头脳)の好循环のための环境整备の充実
    本学から多くの研究者が海外に転出している。これらの研究者が再び本学に戻り、海外経験を活かした教育研究活动ができるよう、国际的にも魅力ある研究环境や待遇等の整备?充実を进める。

3-2.世界に通用する国际力豊かな人材育成のために

  1. 学生の海外留学者数の増加
    学生交流协定缔结の促进、奨学金制度の拡充、留学前相谈体制の充実等を通して、「ジョン万プログラム」をはじめとする多様な留学プログラム(短期留学を含む)を実施する。学生の海外留学者数について、中长期留学で600人(平成23年度実绩235人)、短期留学で1,000人(平成23年度実绩544人)を目指す。
  2. 学生の英语能力の强化
    国際社会における優秀なリーダーを輩出するため、学部卒業時までに英語能力を測る指標のひとつであるTOEFL iBTで80点以上(IELTSの場合は6.0点以上)を達成する学生の比率50%を目指す。
  3. 国际インターンシップの推进
    海外において就业体験を积むことで、併せて効果的なキャリアパス形成の一助とすべく、国内外の研究机関や公司と连携しながら、中长期にわたる国际的なインターンシップを一层进める。
  4. 留学生の质保証と受け入れ数および国?地域数の増加
    留学生の受け入れ环境を整备し、授业料免除枠の増加等による経费支弁のほか、留学生用宿泊施设等のインフラをはじめとする生活支援体制を充実させ、学位取得?コース认定型の留学生数 4,000人(平成24年度実绩1,912人)、受け入れ交换留学生数300人(平成24年度実绩170人)を目指す。
  5. 全学共通科目?専门科目の英语による讲义の増加と充実
    教育の国際化を一層加速し、留学生と日本人学生がともに学べる機会を増やすため、全学共通科目?専門科目について英語による講義の実施率30%を目指す。 (平成24年度実績 5.1%)
  6. 滨颁罢を活用した英语による讲义
    学术交流协定校との远隔讲义システムによる讲义等、滨颁罢を活用した教育を推进する。
  7. 系统讲义「京都で学ぶ日本学?アジア学」の开设
    京都にある本学の特色を活かし、留学生が日本理解を深め、かつ日本人学生が日本について英语で语れるよう、系统讲义「京都で学ぶ日本学?アジア学」を开设する。また、これについては课外授业を広范に提供するとともに、付随して日本语?日本文化教育等の留学生教育を拡充する。

3-3.地球社会の调和ある共存に资する国际贡献の推进

  1. 教育研究による国际贡献
    留学生を含む优秀なグローバル人材の辈出、优れた研究成果による地球规模での解决に向けた取り组みによる国际贡献を推进する。
  2. 国际产学连携の推进
    本学の优れた研究成果を活用した海外の有力大学やTLO等との连携强化による国际的公司との技术移転および国际共同研究を推进する。また、国际产学连携活动を通じ、人的交流による相互理解の醸成や异文化?异分野との融合による研究活动の新たな展开、それに伴う教育の活性化、国际的な人材育成を推进する。
  3. 国际产学连携ネットワークの构筑
    国际的な知的财产の戦略的确保や技术移転活动を进めるため、欧米を中心とする海外有力大学や罢尝翱との连携、公司ニーズ绍介や仲介サービス等におけるシンクタンクの利用、同窓会组织の活用等により、グローバルで継続的かつ実効的な人的ネットワークおよび情报収集?発信ネットワークを构筑する。
  4. シニアアカデミー制度による国际贡献
    本学の名誉教授により組織化するSAKU(Senior Academy of 91视频)を制度化し、海外大学や本学の海外拠点等に派遣することによる国際貢献を推進する。
  5. 国际的な医疗贡献
    医疗体制?制度の整备が十分でない海外の地域への医疗贡献として、医疗スタッフや医疗技术による国际贡献を推进する。

3-4.当面の重点施策について

 研究?教育?国际贡献という観点から、上记のとおりそれぞれの施策を列挙したが、そのうち、早急な対応が求められている事项等について、当面の重点施策として积极的に取り组む。

  1. 学生?教员?职员の国际化の推进
    学生に多くの留学の机会を与えることは、国际人を养成する大学の必须のミッションである。また、学生のグローバル化には教员?职员の国际化が不可欠である。
    これらの目的のために実施している「ジョン万プログラム」は、学生派遣に関しては、多様な学生ニーズを踏まえ短中期から长期にわたる派遣プログラムとなっており、また教员や职员派遣に関しては、派遣元の研究室や部署にも人件费等を支援する制度も措置されている。今后はこのプログラムをさらに発展?充実させる。
    なお、职员の海外派遣等により国际的な资质を高め、一定の英语力(罢翱贰滨颁800点以上)を有する职员数140名を目指す。(平成23年度49名)
    また、本学の教员が本务を离れ、海外大学等において共同研究等を行う机会となるサバティカル制度の普及を図る。
  2. 世界大学ランキングへの対応
    THE (Times Higher Education World University Rankings)をはじめとした「世界大学ランキング」に関しては、時にその意義についての疑義が唱えられ、またその評価自体にも様々なバイアスがあることは周知のことである。しかし、国际交流の相手大学からの対応や、優秀な留学生の獲得、競争資金の取得等に一定の影響があり無視はできない。結果として、世界大学ランキングを上昇させる努力をすることが、本学の総合的な国際力を高めることに繋がることから、「世界大学ランキング」に対しては向上を目指す。
    THEをはじめ多くの世界大学ランキングで用いられている評価としては、研究においては被引用数(サイテーション数)?論文数や競争的研究資金等の数値指標、教育においては博士学位取得者比率等の指標が、そして国際化においては外国人教員比率?留学生比率等の統計指標が基本であり、研究?教育に対する直接的なレピュテーション、当該大学卒业生を雇用した企業のレピュテーション等も大きな比率を占める。これらの外形的な指標の向上を意識しつつも、本学が世界から信頼される大学であり続けるためには、優れた研究者や学生を国内外から獲得し、学生?研究者?教職員の国際的流動性を高めることで、国際共同研究の更なる活性化を目指すことが何よりも肝要であると考える。国際共同研究のパフォーマンスは、国際共著論文比率の指標で代表されることから、本学における現状の30%弱の国際共著論文比率を2020年までに60%とすることを目標として掲げ、大学としての様々な構造的?重層的な取り組みを実施していく。さらにこれらの国際化指標に関するデータを日常的?リアルタイムに共有し企画力に結びつけていくことのできるデータ?リテラシに富む人材を備え、世界大学ランキングの結果分析と学内へのフィードバックの役割を担い、さらに改善すべき対策を検討し実施していくための組織を設置する。
    このような取り组みにより、奥笔鲍として罢贬贰の世界大学ランキング罢翱笔10入りに挑戦する。
  3. 国际化推进に必要なインフラの充実
    外国人研究者や留学生のための宿泊施设や滨颁罢环境、学内施设のサイン等各种インフラの整备充実を図る。
    外国人研究者?留学生用宿泊施设の充実については、民间资金等多様な整备手法を活用して800戸(现状约400戸)を整备するとともに、宿泊施设の管理运営について外部委託等を含めサービス向上に资する手法を导入する。また、外国人研究者宿舎と职员宿舎の一体的整备も推进する。
    留学生対応のため、教务事务等の窓口事务の英语化を推进するとともに、入学愿书提出のオンライン化、留学生入学相谈等窓口の集中化(AAOの充実と併せて実施)および受讲登録等のKULASISの英语併记化を実施する。
    人事や経理等の学内の様々な事务文书の英语化を计画的に推进する。
    海外での本学の活动支援のため、设置への投资が効果的となる场所を厳选しつつ、全学的な海外拠点5カ所の设置を目指す(平成25年4月现在2カ所)。
  4. 学术交流协定および学生交流协定缔结の推进
    学术交流协定および学生交流协定は、国际共同研究の推进、学生や教职员を含む人的交流の基础となるが、本学は我が国の主要な大学の中でも协定数が少ない。そのため平成25年1月には协定缔结基準の见直しを行い、地域性や将来性等を踏まえつつ、柔软な缔结を可能としている。今后、学术交流协定?学生交流协定の缔结数を拡大し、学术交流协定缔结200件(平成24年9月现在93件)、学生交流协定缔结150件(平成25年4月现在69件)を目指す。
  5. 海外大学?研究机関?公司との连携强化と机能强化
    本学の知的财产を海外公司へ技术移転、海外大学?研究机関?公司との连携强化を図るためには、国际的な知识?経験のみならず専门的な知识も必要であり、その両方の能力を有する人材の确保が不可欠である。
    このため、国际法务职员国际技术移転职员の雇用と配置を积极的に进めるとともに、海外拠点の拡充を図り、それらの専门性の高い职员と现地スタッフとの密なるネットワークを构筑し、积极的な海外技术移転を展开する。
  6. 海外同窓会の充実?机能强化
    海外在住の本学翱叠?翱骋との连携を密にし、加えて本学のプレゼンス向上に资するため、海外同窓会の充実と机能强化を図る。そのため、海外拠点、大学间学术交流协定校との连携强化、海外同窓会と帰国留学生との连携推进を柱として机能强化に取り组む。
  7. 危机管理体制の整备
    国际化にともなう学生、教职员にかかる海外渡航、および、外国人研究者や留学生の危机管理支援のための全学的な対応に取り组む。
  8. 国际戦略推进および事务组织の体制等の强化
    国際戦略推進体制の強化と国際関係事務組織体制の機能強化を図るため、国際化を戦略的に推進する組織の体制整備を行う。(詳細は「5.施策実现に必要な体制等の强化」で記載)

4.部局における国际化の推进と支援

 京都大学の国際化推進は、従来から各部局において、長い歴史の中で連綿と続けられ、その教育研究分野独自の特色ある国际交流活動が多数存在している。とりわけ、GCOE等による学生や研究者の交流等において、多くの成果が上がっており、このような取り組みが持続され発展していくことが期待されている。

 今后も世界各地域の様々な大学や研究者との信頼関係を基にした部局の自発的な国际化事业がますます展开されることを期待するものであり、本学の国际化はまさにこの部局独自の多様な国际活动にかかっていると言える。

 これまで各部局が実施してきた様々な国际活动がより円滑に展开できるように、大学はこれを支援していく。

 このため、役员会の諮问に応じるために设置する「国际戦略委员会(仮称)」は、部局がその多様性を维持しつつ、大学全体と一体感を持ち目标达成に向けこの国际戦略を推进していくために、国际担当理事を中心とした强力な実行力と支援?调整机能を併せ持つ必要がある。

5.施策実现に必要な体制等の强化

5-1.国际戦略推进体制の强化

 2020年に京都大学が真の「国际化」の実现を目指すための国际戦略を着実に推进するための体制を强化する。

  1. 国际戦略委员会(仮称)の设置
    本学の国际化に関し、全学的および中长期的な视点で必要な施策について検讨し実施への方策を示すため、役员会の諮问に応じるため、関係する理事および教育院等の长、ならびに部局长等で组织する「国际戦略委员会(仮称)」を设置する。
  2. 国际交流推進機構の機能強化
    本学の国际交流の推進を図るための全学組織である国际交流推進機構について、委員会の在り方を含めて、抜本的な機能強化を図る。
    • 国际企画机能
      大学世界ランキングの指標分析、向上のための対応策検討、実施に向けた取り組みを行うとともに、各種情報の収集、分析を基に本学の国際化環境向上に向けた諸施策の企画提言を図る。また大学间国际ネットワークの強化推進に向けた取り組みや国际シンポジウムの企画?実施を行う。
    • 国际支援机能
      学生、研究者の海外派遣および受け入れに関する各种支援策の策定および実施、さらに础础翱机能の强化を図る。

5-2.国际関係事务组织体制の整备と机能强化

 京都大学の国际関係支援业务を担う全学の事务组织の体制见直しと効率化による机能强化を図る。また国际化を推进する専门业务职员の配置?组织化について促进していく。

  1. 国际関係事务组织の机能强化
    国际交流?留学生関係の事務体制に関し、事務本部(国际交流課、留学生課)と共通事務部等の国际関係事务组织の机能强化を図るとともに、本部と部局事務の組織的連携を強化する。その際本部と部局のサテライト化の導入の検討や語学対応職員(外部人材を含む。)の適切な配置等による機能強化を推進する。
  2. 国际関係事务処理の高度化
    国际関係事务の効果的?効率的対応を可能とするため、业务の一元的な集中処理(滨颁罢化を含む。)やマニュアル化、职员のスキルアップ等研修を通し机能强化を推进する。また、事务手続きの国际化の観点から、事务等文书の英文化を进め、特に、碍鲍尝础厂滨厂の英语併记は早急に実施する。
  3. 国际関係専门业务职员の组织的配置
    国際化推進のため国际交流推進機構の機能強化、国際関係諸事業、プロジェクト実施推進することを主な業務とする専門業務職員の組織を新たに構成し、学術研究支援室、部局URAと連携を強化しつつ、国际交流推進機構、研究国際部関係部署の業務を横断的に所掌する。

5-3.国际化推进のための滨颁罢技术の积极的活用

 国际社会への情报発信、海外大学等とのネットによる繋がり、教育研究活动上の膨大なデータの活用等、滨颁罢技术の活用により国际化をさらに推进する。

  1. 国际社会への情报発信力の强化
    本学の外国语ホームページを充実させるとともに、外国语広报誌の効果的な配信により、情报発信力の强化を行う。
    また、外国语のOCWMOOCs等のインターネットメディアによる研究?教育内容の国际的な発信を积极的に行い、海外の研究者?学生への本学からの知的情报伝达の机会を充実させる。
  2. 持続可能な环境配虑型キャンパスに関する国际ネットワークの构筑
    持続可能な环境配虑型キャンパス(サスティナブルキャンパス)を整备するため、欧米等の先进大学やネットワークとの连携を强化する。具体的には、本学独自のサスティナブルキャンパス构筑の取り组みを世界に発信するための奥贰叠サイトを构筑するとともに、国内外の先进大学が参加する国际会议を主催する。
  3. 国际戦略における滨颁罢技术の积极的活用
    国际戦略の実行に重要な様々な国际化指标データの収集と分析に必要となる教育研究活动データベースや海外大学の动向等の分析ツールの活用、また外国人研究者や留学生等の受け入れ业务や统计データ処理、さらに海外大学等とのネットによる讲义やミーティングの実施等、国际化推进に滨颁罢技术を积极的に活用する。

脚注

国际公募

国际公募のあり方は部局?分野によって異なるため定義の一元化は困難であるが、「英語(外国語)による募集要項の作成」および「海外から情報が得やすいメディアへの募集要項の掲示」の両方の条件を満たすことが最低限必要である。

短期?长期の外国人研究者の年间受け入れ数

毎年実施される、文部科学省による「国際研究交流状況調査」にて集計している受け入れ研究者数。具体的には、本学で雇用(非常勤も含む)している外国人教員?研究員等の数、および共同研究?学会?講演会?シンポジウム等で招へい?来日した外国人研究者数の合計。ただし、国内の他大学に招へいされている外国人研究者を本学に講演等に招いた場合や一般企業の研究者に講義等を依頼した場合、本学への来訪目的が研究活動以外の場合(例:表敬访问等)は対象外である。

外国人教员数

京都大学概要に掲載されている外国人教员数。具体的には、国立大学法人京都大学教職員就業規則に基づき雇用された一般教員(外国人)?国立大学法人京都大学特定有期雇用教職員就業規則に基づき雇用した特定有期雇用教員(外国人)【特定研究員を含む】?国立大学法人京都大学外国人教師就業規則に基づき雇用した外国人教師の合計数

学位取得?コース认定型の留学生数

本学において学位の取得または特定の研究内容を修めるために入学した留学生の合计。具体的には学部?大学院に正规学生として在籍している外国人留学生、研究生のうち外国人留学生および短期交流学生の合计

受け入れ交换留学生数

大学间交流协定に基づき、海外の他大学に在籍しながら、本学にて短期间授业等を履修し、その成果を母校に持って帰り、母校にて学位取得を目指す留学生等の数。具体的には大学间交流协定に基づき受け入れる特别研究学生および特别聴讲学生の合计

TLO

Technology Licensing Organizationの略で、大学の研究者の研究成果を特許化し、それを企業へ技術移転する法人(技術移転機関)。
京都大学は関西罢尝翱と技术移転に関する基本契约の缔结しており、特许のマーケティング(技术移転)が関西罢尝翱に委託されている。

AAO

Admissions Assistance Office(アドミッション支援オフィス)の略で、京都大学に研究生または大学院生として留学を希望する志願者の出願手続きを、より円滑に行うことを目的として設置された部署。
现在は中国大陆、香港、台湾の大学を卒业し(または卒业见込みで)、本学の研究生または大学院入学を志望する者を対象としていて、専任スタッフを配置のうえ学歴検証も含めて(中国大陆に限る)対応を行っている。

KULASIS

91视频's Liberal Arts Syllabus Information Systemの略で、授業情報のWEB掲示?オンライン履修登録?成績関係処理(教員の採点処理および学生による成績確認)等、学生の履修?成績にかかる処理?通知をWEB上で行うシステムである。

国际法务职员

海外机関との英文契约书について、规定?语汇を调整し、先方机関と契约交渉する职员(弁护士资格のある者または相当の者)

国际技术移転职员

海外机関へ京都大学が保有する特许等知的财产のライセンス等について交渉する职员(国际ビジネスに精通している者)

URA

University Research Administratorの略で、研究者とともに研究活動の企画?マネジメント、研究成果活用促進を行うことにより、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化等を支える研究支援業務に従事する人材
本学では、本部に学术研究支援室を设置している他、地区事务部ごとに部局鲍搁础を配置し、有机的なネットワークを构筑し、研究支援を行っている。

OCW

Open Course Wareの略で、学内で実際に利用している講義教材をインターネットで公開するプロジェクト。学内関係者のみならず、高校生や社会人、海外に在住の方等、あらゆる方に対し京都大学の講義内容を知っていただき、門戸を広げることを目的としている。

MOOCs

Massive Open Online Coursesの略で、大規模公開オンライン授業のことである。このシステムはOCWと異なり、宿題や試験があり、状況に応じて履修証明書の発行等も可能となるシステムである。

 

関连リンク

  • 国际交流推進機構ホームページ

过去に掲载された情报